2021.05.31

早漏とは?基準やセルフチェック、原因、対策法などの基礎知識

「セックスで射精が早くて嫌だ」「相手が不満に思っていないか心配だ」という悩みを抱えている男性は多いのではないでしょうか?今回は、なかなか人に相談しづらい「早漏」について解説していきます。

目次

早漏とは
 早漏の定義・基準
 早漏のセルフチェック(質問票)
早漏の割合
早漏の問題点
 早漏に対する女性の意見
早漏の原因
早漏の改善・対策方法
 早漏の対策方法(1)早漏トレーニング
 早漏の対策方法(2)骨盤底筋トレーニング
 早漏の対策方法(3)早漏治療薬(ダポキセチン)
 早漏の対策方法(4)勃起薬
 早漏の対策方法(5)麻酔入りのスプレーや軟膏
 早漏の対策方法(6)厚手のコンドーム
 早漏の対策方法(7)カウンセリング
まとめ:早漏に上手く対処してより良い性生活を

早漏とは

「早漏」=「セックスで射精が早い状態」ということは多くの方がご存じだと思いますが、早漏の基準を詳しく把握している人は少ないでしょう。まずは「早漏」という症状について見ていきましょう。

早漏の定義・基準

国際性機能学会の見解では、以下の全てに該当する状態が「早漏」と定義されています[1]。

<早漏の定義>

  1.  ほとんどいつも、膣への挿入から1分以内、もしくは挿入の前に射精してしまう状態
  2.  セックスの相手が変わっても、ほとんどの相手で射精を遅らせることが困難な状態
  3.  射精が早いことに、ストレスや苦痛を感じている状態

定義の3に注目すると、どんなに射精が早くても、そのことにストレスを感じていなければ「早漏ではない」と言えます。逆に定義1,2に当てはまらなくても、射精の早さにストレスを感じていれば、それは治療の対象と言えます。

自分の挿入時間は普通かな?と思った方は以下参照
<参考>
セックスの理想の挿入時間は何分か?挿入時間から早漏/遅漏を考える

早漏のセルフチェック(質問票)

上記の定義だけでなく、早漏の具合はPEDT(Premature Ejaculation Diagnostic Tool)と呼ばれる、5つの質問の合計点でチェックすることができます。

【PEDT Q1】膣内挿入中、射精を遅らせるのはどれくらい困難ですか?
□全く困難ではない(0点)
□多少難しい(1点)
□難しい(2点)
□非常に難しい(3点)
□極めて難しい・ほぼ不可能(4点)

【PEDT Q2】膣内挿入中、あなたが望む前に射精してしまう割合はどの程度ですか?
□殆どない、もしくは全くない(0点)
□4回に1回程度(1点)
□半分程度(2点)
□4回に3回程度(3点)
□殆ど毎回、もしくは毎回(4点)

【PEDT Q3】膣内挿入中、弱い刺激だけで射精してしまう割合はどの程度ですか?
□殆どない、もしくは全くない(0点)
□4回に1回程度(1点)
□半分程度(2点)
□4回に3回程度(3点)
□殆ど毎回、もしくは毎回(4点)

【PEDT Q4】望んでいるタイミングの前で射精してしまうことに、ストレスを感じていますか?
□全く感じていない(0点)
□多少感じている(1点)
□感じている(2点)
□非常に感じている(3点)
□極めて強く感じている(4点)

【PEDT Q5】あなたの射精が早いことで、パートナーが性的に満足していない可能性について、あなたはどの程度心配していますか?
□全く感じていない(0点)
□多少感じている(1点)
□感じている(2点)
□非常に感じている(3点)
□極めて強く感じている(4点)

【合計点数と早漏の重症度】
●8点以下:正常
●9~10点:軽度早漏
●11~15点:早漏
●16点以上:重度早漏

セルフチェックは、以下のリンク先でも実施できます。定期的に実施して、自分の状態を常にチェックしていきましょう。
<参考>
早漏セルフチェック

何人に一人が早漏?

TENGAヘルスケアの調査(2018年)によると、20-70代の男性で、自分のことを「早漏だ」「早漏気味だ」と自己診断している割合は40.1%(約1,869万人)、更にその内、早漏であること「悩んでいる」「気にしている」割合は70.2%(約1,313万人)ということが分かりました。

この中には、早漏の定義(膣挿入から1分以内に射精)に当てはまらない人も多いはずです。ただ多くの男性が、射精の早さにコンプレックスを抱えていることは間違いないでしょう。

早漏の問題点

早漏では、主に以下のようなことが問題として挙げられます。

  • 男性のセックスへの満足度の低下(もっと長く楽しみたい、色々な体位を試したい)
  • 女性のセックスへの満足度の低下
  • 男性のセックスへの自信低下
  • 男性の不安の増加(相手が満足していないのでは?)
  • これらの結果、男性がセックスや恋愛に対し消極的になったり、セックスレスが生じる

早漏に対する女性の意見

女性(パートナー)が「早漏」をどのように感じているかは人それぞれです。「挿入が苦手だから早いほうが嬉しい」「遅漏よりは早漏のほうが良い」という、早漏に好意的な意見もあります。一方、海外では早漏が離婚の理由として認められる場合もあります。

筆者の意見ですが、女性(パートナー)が挿入時間やセックスに満足しているかは、本人に聞かなければ分かりません。「聞いても本音で答えてくれないんじゃないか?」という意見も分かりますが、男女双方が素直に・正直に意見を交わすことが、性生活を豊かにする一番の近道です。

早漏の原因

早漏の主な原因は、「脳(神経)の興奮」と「骨盤底筋の筋力不足/制御力不足」の二つです。両者に対応することで、多くの場合早漏を改善・対策することができます。

詳しくは、以下の記事をみてください。
<参考>
早漏の改善・対策・防止方法4選 原因と適切な対策方法を理解しよう

早漏の改善・対策方法

早漏には様々な対策方法があります。それぞれの詳細は別の記事に譲り、ここではザっと紹介します。

早漏の対策方法(1)早漏トレーニング

マスターベーション中のトレーニングを通じて、骨盤底筋を使った射精のコントロール方法を習得する方法です。素手だけでもできますが、専用デバイスを使用するとより効果的です[2]。

<参考>
早漏にお悩みの男性必見!早漏トレーニングガイド

早漏の対策方法(2)骨盤底筋トレーニング

骨盤底筋を鍛えることで射精のコントロールが上達します。早漏トレーニングと同時に行うとより効果的です。

<参考>
骨盤底筋のトレーニング方法
骨盤底筋トレーニングによる早漏の改善効果

早漏の対策方法(3)早漏治療薬(ダポキセチン)

日本ではあまり知られていませんが、『プリリジー』(成分名:ダポキセチン)と呼ばれる早漏治療薬は、海外では一般的です。日本で使用する際は、必ず医師と相談しましょう。

<参考>
早漏の改善・対策・防止方法(3)早漏治療薬プリリジー(ダポキセチン)

早漏の対策方法(4)勃起薬

『バイアグラ』に代表される勃起薬にも、早漏改善効果が報告されています[3]。必ず医師の診察を受けてから、使用するようにしましょう。

<参考>
勃起薬は早漏にも効く?勃起薬の意外な効果を解説

早漏の対策方法(5)麻酔入りのスプレーや軟膏

麻酔薬によって陰茎の感覚を麻痺させる方法です。日本では、早漏対策用として認可された麻酔薬は存在しないため、必ず医師に相談の上使用しましょう。

<参考>
早漏の改善・対策・防止方法(5)麻酔入りスプレーや軟膏

早漏の改善・対策方法(6)厚手のコンドーム

厚手のコンドームで、陰茎への刺激を減らす方法です。

<参考>
早漏の改善・対策・防止方法(6)厚手のコンドーム

早漏の対策方法(7)カウンセリング

専門医のカウンセリングを受けることで、早漏解決の糸口が見えることがあります。オンラインカウンセリングも存在するので、気になる方は受診してみましょう。

<参考>
射精障害克服のために 専門医へのオンライン相談(カウンセリング)はこちらから

まとめ:早漏に上手く対処してより良い性生活を

今回は「早漏」について、解説しました。一口に早漏と言っても、悩みや状況は人(更にパートナー)それぞれです。悩んでいる場合は、まず自分達の状況や、セックスに対する要望などをよく見直し、上手く対処していきましょう。

 

【参考/出典元】
[1]McMahon, Chris G., et al. "An evidence‐based definition of lifelong premature ejaculation: report of the International Society for Sexual Medicine Ad Hoc Committee for the Definition of Premature Ejaculation." BJU international 102.3 (2008): 338-350.
[2]Rodríguez, Jesús E., Juan C. Marzo, and José A. Piqueras. "Efficacy of Sphincter Control Training (SCT) in the treatment of premature ejaculation, a new cognitive behavioral approach: A parallel-group randomized, controlled trial." PloS one 14.2 (2019): e0212274.
[3]Aversa, Antonio, et al. "Effects of vardenafil administration on intravaginal ejaculatory latency time in men with lifelong premature ejaculation." International Journal of Impotence Research 21.4 (2009): 221-227.

 

<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 研究開発主任
牛場 栄之(うしば ひでゆき)
平成3年生まれ。大学および大学院では神経科学を専攻、2016年に株式会社TENGAへ入社、以来TENGAヘルスケア製品の研究開発を担当、その後現職。
製品開発のかたわら、皆さんに役立つ性や妊活の情報をお届けします!

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