2023.01.29

射精率93.8% 遅漏・膣内射精障害トレーニング 臨床試験の紹介

遅漏・膣内射精障害にお悩みの方には、トレーニングによる対策がオススメされます。この記事では、トレーニングによって遅漏・膣内射精障害がどの程度変化するか、医療機関からの研究報告を基に解説します。

トレーニングを検討している方は、参考にしてください。

目次

遅漏・膣内射精障害トレーニングとは
遅漏・膣内射精障害トレーニング 臨床試験
 被験者の条件
 試験の方法(トレーニング方法)
 試験の結果
まとめ:遅漏・膣内射精障害には適切なトレーニングを

遅漏・膣内射精障害トレーニングとは

遅漏・膣内射精障害トレーニングとは、マスターベーションをしながらスムーズな射精を身に着けるトレーニングです。

トレーニングの目的は、適切な刺激と動きでの射精に慣れることで、段階トレーニング(STEP1)、腰振りトレーニング(STEP2)、維持トレーニング(STEP3)の3つのSTEPで構成されています。

<参考>遅漏・膣内射精障害トレーニングの詳細はこちら

遅漏・膣内射精障害トレーニング 臨床試験

遅漏・膣内射精障害トレーニングによる射精の変化は、2021年に報告された臨床試験[1]の結果が参考になります。

被験者の条件

この研究では、①性行為での膣挿入で30分以上射精できないことと、②専用デバイス(MEN’S TRAINING CUP FINISH TRAINING Lv.5)で15分以内に射精できないことを、被験者の参加条件としました。
※パートナー不在の場合は①の条件のみ

この条件の基、20名の被験者がトレーニングに参加しました。

試験の方法(トレーニング方法)

各被験者は、段階的な刺激のデバイス(Lv.1~Lv.5の5段階)を使用し、週1-2回のトレーニングを実施しました。トレーニングでは15分以内での射精を目標とし、達成できれば次のレベルに進みます。

トレーニング開始のレベルは、各被験者の重症度によって調整しており、Lv.1(最も刺激が強い)から開始した被験者は20名中5名でした。重症度は研究実施者(医師)によって判断されました。ちなみにLv.1から開始した被験者は全員、床オナ実施者でした。

トレーニングの際は、1分間に60ストローク程度を目安として、速く動かし過ぎないように注意するよう指示が出されました。

トレーニングの実施期間は特段設定せず、トレーニングの進捗や症状の変化に応じ、期間は被験者によって異なりました。

また、トレーニングの際だけでなく、普段のマスターベーションから、遅漏・膣内射精障害の原因となる不適切な方法はやめ、適切な方法で実施するよう指導されました。

<参考>不適切なマスターベーション
<参考>適切なマスターベーション

試験の結果

上記のトレーニングを経て、以下の結果が報告されました。

  • 性交渉で膣内射精が可能になった割合:16名*中15名(93.8%)
    *パートナー不在の4名を除く
  • トレーニング開始から膣内射精が可能になるまでの平均期間:4.8ヵ月(最短2ヵ月、最長10ヵ月)
  • 最も刺激が弱いLv.5で、15分以内で射精が可能になった割合:20命中19名(95.0%)
  • トレーニング開始からLv.5で射精が可能になるまでの平均期間:3.7ヵ月(最短1ヵ月、最長8ヵ月)

期間の差はありますが、非常に高い確率で膣内射精が可能になることがわかります。

また、Lv.5でも膣内でも射精できるようにならなかった被験者が1名居ました。この1名は、勃起障害(ED)と性嫌悪症を併発しており、トレーニングの継続が困難であったと報告されています。

まとめ:遅漏・膣内射精障害には適切なトレーニングを

トレーニングによって、多くの場合でスムーズな射精が期待できることがわかりました。

ただし、トレーニングは漫然と実施しても結果は得にくく、不適切なマスターベーションからの卒業や、EDの場合はその治療も必要になるなど、自身の状態に合せ、適切に実施することが重要です。

TENGAヘルスケアでは、今回紹介した研究を基にしたトレーニングを提供しています。遅漏・膣内射精障害でお悩みの方は、ぜひトレーニングを検討してみてください。

<参考>遅漏・膣内射精障害トレーニングの詳細はこちら

【参考文献】
[1]福元和彦, オフィスウロロジーと性機能診療(腟内射精障害の治療経験), 西日泌尿. 84: 228-232, 2022

 

<この記事の監修>
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック

<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 研究開発主任
牛場 栄之(うしば ひでゆき)
平成3年生まれ。大学および大学院では神経科学を専攻、2016年に株式会社TENGAへ入社、以来TENGAヘルスケア製品の研究開発を担当、その後現職。
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