トレーニング VS 飲み薬 早漏改善に最適なのは、どっち!?
今回は、代表的な早漏の対策方法であるトレーニングと治療薬(飲み薬)について、「効果」「コスト」「手間」「副作用」に着目して比較していきます。
早漏改善に向けて、何をすれば良いか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
こちらの記事はこんな方にオススメです。
〇早漏に悩んでいる
〇早漏対策として何が良いのか知りたい
〇早漏トレーニングに興味を持っている
今回は、「早漏トレーニング」と「早漏治療薬」について紹介しますが、他の方法も知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
〈参考〉 早漏の対策方法4選
目次
早漏対策のトレーニングとは
早漏治療薬(飲み薬)とは
どんな効果があるのか
①早漏トレーニングの効果
②早漏治療薬(飲み薬)の効果
どれくらいコストがかかるのか
①早漏トレーニングのコスト
②早漏治療薬(飲み薬)のコスト
どれくらい手間がかかるのか
①早漏トレーニングの手間
②早漏治療薬(飲み薬)の手間
気を付けたい副作用のこと
①早漏トレーニングの副作用
②早漏治療薬(飲み薬)の副作用
まとめ:半永久的な効果のあるトレーニングがおすすめ
早漏対策のトレーニングとは
早漏トレーニングとは、その名の通り、早漏を改善させるトレーニングのことです。トレーニングと聞くと、筋トレ等の苦しい鍛錬をイメージされるかもしれませんが、早漏トレーニングのトレーニングとは、「マスターベーション」です。マスターベーションをしつつ、骨盤底筋の操作で射精をコントロールするコツを身に着けます。
早漏治療薬(飲み薬)とは
早漏を改善する方法として、経口薬が用いられることがあります。代表的な早漏治療薬(飲み薬)は「プリリジー(成分名:ダポキセチン)」です。プリリジーは世界的に認められる早漏治療薬ですが、日本では未承認です。
どんな効果があるのか
早漏トレーニングと早漏治療薬の「効果」について見ていきます。
①早漏トレーニングの効果
早漏トレーニングの効果は、複数の研究で報告されています[1][2]。トレーニング方法にもよりますが、トレーニングによって、挿入時間の有意な延長が確認されており、変化量は約2〜3倍でした。また、手で行うよりも専用デバイスを使用した方が延長効果が大きいことも報告されています。
〈参考〉 早漏トレーニングで挿入時間はどれくらい変わるのか?
②早漏治療薬の効果
プリリジー(ダポキセチン60 mg配合)の服用によって、挿入時間は平均約0.9分から約2.8分に延長されたと報告されています[3]。
<参考> 早漏の改善・対策・防止方法(3)早漏治療薬プリリジー(ダポキセチン)
どれくらいコストがかかるのか
早漏トレーニングと早漏治療薬の「コスト」について見ていきます。
①早漏トレーニングのコスト
専用のデバイスを使わず、普段のマスターベーションでコツを習得すればコストはかかりません。専用デバイス一式の費用は約1〜3万円です。高額に思われるかもしれませんが、デバイスを使用した方が挿入時間の延長効果は大きく、また一度きりの効果ではないため、将来への投資だと考えると良いでしょう。
②早漏治療薬のコスト
プリリジーの場合、国内では1錠約1,500〜5,000円程度で購入できます。手っ取り早く効果を得られますが、毎回の性交時に必要になるので、費用がかさみます。
また、プリリジー含め早漏治療薬は国内未承認のため、扱っている医療機関が少なく、手に入れにくい点もイマイチです。
どれくらい手間がかかるのか
早漏トレーニングと早漏治療薬の「手間」について見ていきます。
①早漏トレーニングの手間
約5〜7週間、週2〜4回のトレーニングが必要で、手間は多いと言えるでしょう。
またトレーニング完了後、実際のセックスなどで射精をコントロール(我慢)する機会がしばらく無いと、我慢の感覚を体が忘れていってしまいます。その場合は週1回程度の維持トレーニングが推奨されます。
②早漏治療薬の手間
服用するだけなので手間は少ないと言えます。ただ、定期的に薬を入手しないといけないため、その点は手間になります。
医療機関で入手する手間を惜しんで、個人輸入でネット等で入手した場合、偽物が含まれていたり、副作用が起きても自己責任で救済措置を受けられなかったりする可能性があります。なので、個人輸入はおすすめしません。
気を付けたい副作用のこと
早漏トレーニングと早漏治療薬の「副作用」について見ていきます。
①早漏トレーニングの副作用
早漏トレーニングにおける副作用は報告されていません。むしろ、快楽を得ながらトレーニングが可能なので、気持ちよく効果を得ることができます。
②早漏治療薬の副作用
早漏治療薬は国内未承認のため注意が必要です。吐き気、めまい、頭痛、口の渇き、などの副作用が出る可能性があります。
また、持病がある、抗うつ剤を服用している等の場合は、服用できないことがあります。
使用を検討する際は、医療機関への相談を推奨します。
まとめ:基本的にはトレーニングがおすすめ
早漏治療薬は、時間をかけずに効果を得ることはできますが、早漏の根本的な解決にはなりません。
対して早漏トレーニングは、手間と忍耐が必要ですが、一度射精をコントロールする方法を習得して、その方法を忘れなければ、効果は半永久的です。
どちらが適切かはケースバイケースですが、副作用なども加味すると、まずはトレーニングから取り組んでみるのがおすすめです。
【参考/出典元】
[2]白井他, MEN’S TRAINING CUP KEEP TRAININGを用いた早漏治療についての検討, 第31回日本性機能学会東部総会, 2022
<この記事の監修>
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック
<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 教育事業部スタッフ
福田 眞央(ふくだ まお)
平成6年生まれ。保健体育科教員として高等学校に勤めた後に大学院に入り、ジェンダー学・性教育を専攻。2021年より株式会社TENGAヘルスケアにスタッフとして携わり、主に性教育WEBサイト「セイシル」を活用した教材作成に取り組む。
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