2022.12.25

【床オナ解説&改善】1週間から始める床オナ卒業

目次

床オナとは?
床オナにハマってしまう原因
床オナに潜むリスク
床オナ卒業の準備
床オナ卒業の2STEP
 STEP1:射精の直前に手に切り替えて射精を目指す
 STEP2:手での刺激時間を徐々に長くして、慣れていく
実際に床オナを卒業できた事例
 事例①20年来の床オナを4ヵ月で改善
 事例②10代の床オナ実施者、数日で改善
まとめ:改善は焦らずゆっくり時間をかけてやろう!

床オナとは?

「床オナ」とは、畳や布団などの固いものや、枕・クッション・毛布などに陰茎をこすりつけて刺激する、不適切なマスターベーションの1種です。オナニー国勢調査(TENGAヘルスケア調べ、2017年)では、約6.5%の人が床オナをしていて、10代での実施率は約11%と若い人に多い傾向があります。

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〈参考〉オナニー国勢調査

床オナにハマってしまう原因

筆者のもとには日々たくさんの方から床オナの相談があります。そのなかで床オナにハマってしまった原因を聞いてみると、小さいときに布団やベッドのなかで陰茎をこすりつけていると気持ちよくなってしまい、気づいたら習慣になってしまったというケースがほとんどです。その背景には日本の家の間取りが影響している場合もあり、家で1人になれる空間がなく、布団の中で“もぞもぞ”しているうちに床オナを覚えてしまったという話もありました。

床オナに潜むリスク

床オナは陰茎で感じる刺激がとても強いこと、不完全な勃起状態でも射精できてしまうことなどから、実際の性行為とはかけ離れた刺激に慣れてしまい、遅漏・膣内射精障害になるリスクがあります。とくに不完全な勃起状態での射精に慣れると、性行為での勃起が難しくなり、10代、20代など比較的年齢が若くてもEDになる可能性が高くなります。

床オナ卒業の準備

ここからは床オナの卒業方法について、解説します。床オナを卒業するためには、まず普段のマスターベーション中から十分な勃起状態を維持できる必要があります。床オナでは半勃起状態での射精が多く、それに慣れてしまうと、性交中に十分な勃起ができなくなる恐れがあります。「十分な勃起状態」がイマイチ分からない方は、朝の勃起状態、いわゆる「朝勃ち」の状態を参考にするとよいです。目安として、マスターベーションの中で十分な勃起状態を10~15分間維持できるとよいでしょう。

床オナ卒業の2STEP

床オナ卒業のキーポイントは手の刺激に慣れることです。以下の2つの手順で、手の刺激に徐々に慣れていきます。

STEP1:射精の直前に手に切り替えて射精を目指す

手での射精に慣れる第一歩として、射精直前で床オナから手に切り替えて、射精することを目指しましょう。射精の直前までは床オナでもOKです。手で刺激する際は、やさしく握りましょう。多くの場合、4,5 回のチャレンジで手での射精が可能になります。4,5 回実施しても、手で射精できる気配が全くない場合は、他の要因が考えられます。

STEP2:手での刺激時間を徐々に長くして、慣れていく

STEP1をクリアしたあとは、射精の直前に限らず、手への切り替えをもう少し早くして、少しずつ手で刺激する時間と頻度を増やしていきましょう。最初はくすぐったい感覚や、射精したと思っても尿が出てしまうこともあるかもしれません。それでも徐々に刺激の時間を長くして、手の刺激に慣れていくことで、手の刺激だけで射精ができるようになります。STEP2は進行具合の個人差が非常に大きく、1週間程度で床オナを卒業できる人もいれば数ヵ月かかる人もいます。大切なのは焦らないこと、そして途中でやめないことです。

実際に床オナを卒業できた事例

事例①20年来の床オナを4ヵ月で改善

Aさん:30代男性、中学生のころに床オナにハマってしまい、その後20年近く床オナでしか射精できない状態に。結婚を機に、性行為の頻度が増えたため卒業を決意。半勃起状態での射精に慣れていたため、最初はローション手コキなどで十分な勃起状態の維持からスタート。1ヵ月ほどはくすぐったい感覚から全く床オナ以外での射精ができなかったが、続けていくうちに約4ヵ月で、手だけの刺激でも射精できるようになり、床オナを卒業できました。

事例②10代の床オナ実施者、数日で改善

Bさん:10代男性、小学5年生のときに床オナにハマり、以降は高校3年生までマスターベーションは床オナだけという状態に。ある時、床オナが適切なマスターベーションではないことに気づき、卒業に向けて改善を開始。床オナは十分な勃起状態で行っていた。最初に射精の直前に手で切り替えることを繰り返し行い、その後は徐々に手の刺激の時間を伸ばした。数日ほどで、時間はかかるものの最初から最後まで手の刺激だけで射精できるようになり、床オナを卒業できました。

まとめ:改善は焦らずゆっくり時間をかけてやろう!

事例でもお伝えしたように、床オナの卒業には数ヵ月の時間を必要とする場合があります。大切なことは、時間がかかることを把握し、焦らず改善を進めていくこと、そして何よりも途中でやめないことです。床オナは若い人のほうが比較的早く卒業できます、いま床オナをしている人は早めに改善を始めるようにしましょう。

 

 

<この記事の監修>
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック

 

赤木達人 遅漏 ゴリ太郎

〈著者プロフィール〉
TENGAヘルスケア専属遅漏改善トレーナー
赤木達人(あかぎたつと)
昭和62年生まれ。中高一貫の男子校出身で、共学を目指して薬学部に進学。大学院で初めての恋人ができたが、一度も膣内射精ができないまま別れることに。社会人になってからも、どの恋人にも膣内射精ができず、自分が重度の遅漏(膣内射精障害)であることに気づく。結婚後に自力で膣内射精障害を克服した経験から、膣内射精障害をはじめとした男性の性機能障害についてYoutube・note・Twitterなどで「ゴリ太郎」という名前で情報発信を行っている。3児の父。

 

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