セックスの理想の挿入時間は何分か？挿入時間から早漏／遅漏を考える

男性なら一度は「相手は挿入時間に満足しているのか？」と考え、不安になった経験もあるでしょう。特に早漏の男性は「もっと挿入時間を伸ばさないと」と考えがちですが、では女性の理想の挿入時間はどの程度かご存じでしょうか。今回は、挿入時間に不安を抱える男性のために、挿入時間の目安について解説したいと思います。

目次

女性の理想の挿入時間
遅漏の男性の挿入時間
早漏か遅漏か？セルフチェックの方法
まとめ：満足する挿入時間でより良い性生活を

女性の理想の挿入時間

こちらは、TENGAヘルスケアが2017年に調査した、女性449名（20~40代：各100名、50代：80名、60代：69名　平均年齢42.7歳）の、セックスでの「実際の挿入時間」と、「理想とする挿入時間」のデータで、実際の挿入時間の平均は11.2分、理想の挿入時間の平均は9.7分でした。

あくまで平均値ですが、「実際の挿入時間」と「女性の希望する挿入時間」に大差はないことが分かります。

また、理想の挿入時間として多かった回答は以下でした。

＜女性の理想の挿入時間TOP5＞
1位：10分     （20.9%）
2位：5分       （18.9%）
3位：1分未満（12.9%）
4位：15分     （9.6%）
5位：3分　   （7.1%）

データを集計すると、約半分（46.8%）の女性が「5分以下」、約3/4（74.6%）の女性が「10分以下」の挿入時間を希望している一方、30分以上の挿入時間を希望する女性は1割り未満（8.0%）と少数派でした。

このデータを見て「女性の希望って思っていたより短いな」と考えている男性も多いのではないでしょうか。5分程度挿入できるのであれば、過度に早漏をコンプレックスに思う必要はないと言えるかもしれません。ただ、30分以上の挿入を希望する女性もいるため、相手の要望は確認しておく必要があります。

遅漏の男性の挿入時間

一方こちらは、自分の射精の早さを「正常」、「多少遅漏」、「遅漏」、「非常に遅漏」と自己診断している男性各100名（20~40代、平均年齢36.9歳）の、普段のセックスでの挿入時間の平均値です。

自分のことを「正常」と考えている男性ですら、女性の理想の挿入時間（9.7分）の約1.5倍、「多少遅漏」と思っている程度でも女性の理想の約2倍であったりと、男女の挿入時間に対する認識の差が伺えます。

早漏か遅漏か？セルフチェックの方法

自分が早漏なのか遅漏なのかについては、多くの男性が気になる所だと思いますが、それぞれ以下のサイトでセルフチェックすることができます。

＜参考＞
早漏セルフチェック
遅漏・腟内射精障害セルフチェック

最終的に、早漏でも遅漏でも「自分とパートナーが挿入時間に満足しているか」が重要です。たとえ挿入時間が5分であっても「長すぎる」場合もあれば、30分以上挿入できても「短い」となる場合もあります。自分の理想の挿入時間は自分で分かりますが、相手の希望を知らない人は多いでしょう。相手の希望が分かると、お互いが満足できるより良い性生活への一歩になるかもしれません。

まとめ：満足する挿入時間でより良い性生活を

今回はセックスでの挿入時間について見てきました。挿入時間に対する男女の認識には差がありそうです。特に「相手に満足してもらいたい（満足させたい）」という思いが強い人は、一度相手の希望の挿入時間を確認してみましょう。お互いの要望が上手く叶う妥協点が見つかれば、二人の性生活もより充実するはずです。

＜この記事の監修＞
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦（医師）
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック

＜著者プロフィール＞
TENGAヘルスケア　研究開発主任
牛場 栄之（うしば ひでゆき）
平成3年生まれ。大学および大学院では神経科学を専攻、2016年に株式会社TENGAへ入社、以来TENGAヘルスケア製品の研究開発を担当、その後現職。
製品開発のかたわら、皆さんに役立つ性や妊活の情報をお届けします！