2025.10.22

【医師監修】床オナとは?リスク・原因・具体的な改善方法まで徹底解説

「気づけばベッドや布団、床などにこすりつけるオナニーをしている」
「特殊なオナニーのせいで、しっかりと勃起をしなくなった」

こうした、いわゆる「床オナ」のお悩みは珍しくありません。
強すぎる刺激と、しっかり勃起しない状態での射精が習慣になることから、遅漏・膣内射精障害・ED(勃起不全)のリスクを高めることが指摘されています。

本記事では、床オナの定義・原因・リスクから、2ステップで始められる具体的な改善手順、専門的サポートの活用法まで解説します。
また、TENGAヘルスケアの遅漏カテゴリ担当社員のマメ知識も紹介しておりますので、参考にしてみてください。

目次

  1. 床オナとは?普通のオナニーとの違い
  2. 床オナにハマる原因
  3. 床オナに潜むリスク
  4. 床オナ改善のための方法
  5. 医療機関やLINEでのサポート
  6. まとめ|早めの改善が大切

1 床オナとは?普通のオナニーとの違い

床オナとは、うつ伏せで床・布団・枕・クッションなどに陰茎を押し当てたり、こすりつけたりして行う自慰行為です。英語圏では Traumatic Masturbatory Syndrome*(外傷的マスターベーション症候群)とも呼ばれます。
*Steenbergen HL, Verbeek AL, Arends JW, Bosman FT, van de Velde CJ, van Putten WL. Tumor angiogenesis as a prognostic factor in node-negative breast cancer: a multivariate survival analysis. Breast Cancer Res Treat. 1998 Mar;50(1):27-32. doi:10.1023/a:1006045614102. PMID: 9509379.

TENGAヘルスケアが2017年におこなった調査*では、約6.5%の人が床オナをしていると回答しました。
また、10代での実施率は約11%と、若い人に多い傾向があります。
*オナニー国勢調査(https://tengahealthcare.com/special/report/

手を使う通常の自慰行為と異なり、床オナでは体重由来の強い圧迫刺激が加わります。
これが習慣化すると、実際の性行為での自然な刺激では満足できず、射精が難しくなってしまいます。

また、床オナによる刺激は圧迫による刺激のため、手で握って動かす刺激とは、性質が異なります。そのため、床オナが習慣化してしまうと、いざ手で握る適切なマスターベーションに取り組もうとしても、射精することが難しく、結局床オナに戻ってしまうということが多いです。

床オナは、習慣化してしまう前の、早めの対策が重要になります。

2 床オナにハマる原因

TENGAヘルスケアには、床オナをやめたい・改善したいというお悩みが日々寄せられています。相談事例では、幼少期〜思春期に布団の中で「気持ちよさ」を覚え、無意識に習慣化したという経緯が多数派です。
日本の住環境(自分の個室がない。布団文化など)も背景として挙げられます。

床オナは、なぜやめられないのでしょうか?
理由はシンプルで「手軽にできて、気持ちいい」からです。
通常のマスターベーションと違い、人目を気にすることなく、布団に入るだけでできてしまうため、習慣化しやすく、手よりも刺激が強いです。
そのため、やめようと思っても、布団に入るたびに床オナが脳裏をよぎってしまい、結局やってしまったという人が後を絶ちません。

〇TENGAヘルスケア 遅漏カテゴリ担当のマメ知識
【半勃起状態の方が気持ちいい?】
床オナをしているとき、MAXの勃起ではない半勃起の状態でおこなう人も多くいると思います。
実は、射精はMAXに勃起せずとも起きるため、ずっと半勃起の状態で射精まで到達するということが起こり得ます。
また、半勃起状態の海綿体はまだ柔らかく、皮膚や亀頭の動きに余裕があります。
そのため、摩擦や圧迫によって神経終末が強く刺激され、MAX勃起時よりも「刺激が強く感じられる」場合があります。
この刺激がクセになってしまい、床オナがやめられない...という相談は多いです。

3 床オナに潜むリスク

床オナは医学的にも改善が推奨される不適切なマスターベーションです。
以下のようなリスクが報告されています。

主なリスク
・遅漏・膣内射精障害(腟内で射精できない)のリスク上昇
・不完全な勃起でも射精できてしまい、完全な勃起ができなくなってしまう
・ペニスの感覚が鈍化し、通常の性行為で快感を得にくくなる

比較的若い年齢でも、床オナによって完全に勃起できなくなり、EDになってしまったという場合も多いです。

4 床オナ改善のための方法

準備編
まず必要なことは、ちゃんと勃起ができるようになる、ということです。
当たり前のように感じるかも知れませんが、前述した通り、半勃起での射精に慣れると、そもそも勃起ができなくなっている可能性があります。

適切なマスターベーションには、十分な勃起が必要となるため、勃起をマスターベーション中に維持できるようになるというのが、まず必要となります。
「どのくらいが十分な勃起なのか分からない」という方は、朝起きたときの自然な勃起、いわゆる朝勃ちをイメージしてください。
目安としては、マスターベーションの中でその状態を10〜15分ほど維持できるかどうかがポイントになります。

改善編
床オナの改善に最も重要なことは、手の刺激に慣れることです。
いきなり、手でのマスターベーションで射精をするというのはハードルが高いため、TENGAヘルスケアでは2つのステップに分かれた、段階的な方法を推奨しています。

STEP1:射精直前で手に切り替えて射精する
①直前までは床オナでOK。
②射精直前に、手での刺激に切り替えて、射精をする。

多くの場合は、4〜5回のトライで射精できるようになります。手での刺激では、全く射精感が来ない...という場合は、他の要因が考えられます。
専門医へ相談してみることをおすすめします。(泌尿器科、メンズクリニック等)

STEP2:手での刺激時間を徐々に延ばしていく
①手での刺激に切り替えるタイミングを少しずつ早めていく。
②最終的に、最初から最後まで手での刺激で射精できるようになる。

最初は「くすぐったい」「尿が漏れる感じ」などの違和感が出ることも多いです。また、改善の進捗には個人差があり、1週間で卒業できる人もいれば、数ヶ月かかる人もいます。
習慣を正すというのはとても根気の要ることです。なかなか射精できなくても焦らず、継続してみることをおすすめします。

はじめの1週間プラン
・1〜3日目:床オナ→手に直前切替(STEP1)。成功体験を作る。
・4〜5日目:手に切り替えるタイミングを早める(STEP2)。手での刺激時間を全体の50%へ。
・6〜7日目:最初から手で開始。ローションの併用もおすすめです。

5 医療機関やLINEでのサポート

自分一人での改善が難しいと思った場合は、専門医への相談も有効です。
泌尿器科・メンズクリニックでは以下の選択肢が検討されます。
ED治療薬の活用:勃起の状態を正常に戻す。
生活・心理面のサポート:ストレスや不安が強い場合はカウンセリングも併用。

また、TENGAヘルスケアではLINEでのサポートをおこなっています。

床オナのお悩み相談に長けたトレーナーが対応しています。
ぜひ一度、相談してみてください。

6 まとめ|早めの改善が大切。だけど、焦らずじっくり取り組もう。

記事内でも紹介した通り、床オナの改善には数ヵ月という長い時間を必要とする場合があります。
とにかく大切なことは、習慣を改善するには時間がかかることを把握し、焦らず改善を進めていくこと、そして何よりも途中でやめないことです。
床オナは若い人のほうが比較的早く改善する場合が多いです。
今、床オナをしている人は早めに対策を始めるようにしましょう。

まとめ
・床オナは遅漏・膣内射精障害・EDのリスクを高める不適切な習慣。
・改善の第一歩は、ちゃんとした勃起ができるようになること。
・勃起ができるようになったら、手での刺激に慣れていく。
・難しい場合は専門医へ。TENGAヘルスケアのLINEもおすすめ。


手での刺激で射精ができるようにれば、『メンズトレーニングカップ』を使ったトレーニングもおすすめです。
段階的に適切な刺激にチャレンジできるようになっているので、ぜひ試してみてください。

<この記事の監修>
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック

<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 井上 貴夫(いのうえ たかお)
平成5年生まれ。2021年に株式会社TENGAヘルスケアへ入社、TENGAヘルスケア製品の営業や製品の開発・サービス周辺(早漏・遅漏関連)を担当。
みなさんのお悩みを少しでも軽くできるような情報・サービスを発信していきます!ご要望やアイディアはメールでお知らせください。

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