2025.09.11

【医師監修】遅漏改善の方法9選|原因別で徹底解説

「パートナーとの性交中になかなか射精ができない…」
「途中で疲れて中折れしてしまった…」
「マスターベーションの際、強く握らないと射精がむずかしい...」

こうした「射精が難しい」という悩みを抱えている男性は少なくありません。
遅漏や膣内射精障害は単なる性の問題にとどまらず、パートナーとの関係性や自己肯定感にも大きな影響を及ぼします。

本記事では、遅漏の原因を3つのタイプに分け、それぞれに有効な改善方法9選を詳しく解説します。また、TENGAヘルスケアの遅漏カテゴリ担当社員のマメ知識も紹介しておりますので、参考にしてみてください。

目次

  1. 遅漏とは?ストレスを感じる状態が基準
  2. 遅漏の3つの原因タイプ
  3. 【鈍麻性遅漏】改善方法5選
  4. 【衰弱性遅漏】改善方法2選
  5. 【心因性遅漏】改善方法2選
  6. 遅漏に関するよくある質問
  7. まとめ

遅漏とは?ストレスを感じる状態が基準

遅漏(ちろう)とは、性行為における射精が本人の望むよりも遅れ、そのことによって本人またはパートナーに負担やストレスが生じる状態を指します。
明確な「時間の基準」は存在しておらず、パートナーの負担になっているか、自身がストレスを感じているかが基準となります。

TENGAヘルスケアによる調査(2017年実施)

女性の理想の挿入時間は9.7分
女性449人(平均年齢42.7歳)を対象にした調査によると、 女性が理想とする挿入時間は9.7分でした。

成人男性の約6.6人に1人が遅漏

20−70代の男性のうち、15.2%(約6.6人に1人)が自分のことを「遅漏気味だ」「遅漏だ」と回答しています。

腟内射精障害(重症な遅漏)
性行為で射精できないと回答した割合は5.8%(約20人に1人)でした。

つまり、遅漏は決して珍しい悩みではなく、多くの男性が抱えている症状なのです。

遅漏の原因は?3つのタイプを紹介

1. 鈍麻性遅漏(不適切な自慰が原因)

不適切なマスターベーション(オナニー)が原因で、遅漏になってしまうタイプです。
遅漏の中でも約7割を占めており、大半の方がこのタイプであると言えます。
通常の性行為では十分な刺激を感じられなくなることで射精が困難になってしまいます。

主な理由
・強く握る「強グリップ」
・高速で擦る「高速ピストン」
・足を突っ張って行う「脚ピン」
・布団やベッド、床で擦る「床オナ」

鈍麻性遅漏を改善するためには、適切な方法でのマスターベーションが必要になります。

2. 衰弱性遅漏(加齢や体力低下が原因)

加齢による身体機能(勃起や体力面)の低下が原因で生じる遅漏です。
40代以降の男性に多く見られ、以下が原因となり引き起こされます。

主な理由
・男性ホルモンの分泌低下
・勃起力、神経反応の低下
・基礎体力や筋力の衰え

また、加齢によって勃起力の低下が原因となることもあります。
勃起時の硬さが不十分だと、射精に至るまで勃起を維持することが難しくなるためです。いわゆる「中折れ」と呼ばれる状態です。
中折れの症状が原因で遅漏となっている場合、勃起補助薬を服用することで勃起障害が解消され、遅漏の改善に繋がることもあります。

3. 心因性遅漏(心理的ストレスが原因)

心理的なストレスが原因となる遅漏です。

主な理由
・妊活や性行為へのプレッシャー
・性的なトラウマや嫌悪感
・パートナーとの関係性悪化
・過度な緊張や失敗への不安

上記のような理由で、自律神経が乱れると、勃起や射精を妨げる原因となります。
心因性遅漏を改善するためには、心理的なストレスの軽減が必要になります。
心理的なストレスの軽減には、「人に話をする」ことがとても効果的です。
「身近にこういう話をできる人がいない」という場合は、ぜひTENGAヘルスケアのLINEサポートに相談してみてください。

〇TENGAヘルスケア 遅漏カテゴリ担当のマメ知識
【勃起はリラックスしている時に起きるって知ってましたか?】
勃起は興奮している時に起きると思っている人が多いと思いますが、実は副交感神経が優位なリラックス状態に起きるんです!
緊張して勃起しない...という体験をした人は心当たりがあるのではないでしょうか。
逆に、射精は交感神経が優位な、興奮状態に起きます。
この交感神経や副交感神経が上手に切り替わるためには、自律神経が正しく働く必要があります。
過度なストレスや不規則な生活は自律神経を狂わせてしまうので、勃起・射精には心身ともに健康である必要があるんですね!

【鈍麻性遅漏】改善方法5選

鈍麻性遅漏は最も多いタイプです。
不適切なマスターベーションを改め、適切な刺激・方法で射精できるようになる、というのが重要です。

適切なマスターベーションを身につける

コンドーム・マス法
コンドームの内側にローションを入れて装着し、マスターベーションを行う方法です。膣内に近いマイルドな感触で刺激でき、徐々に本番の感覚に適応できます。

低握力スラスト運動
低握力スラスト運動は医学的に正しいとされている自慰行為の方法です。
・陰茎と手の動きを軸合わせする
・実際の性行為と同じペースで動かす
・足は曲げた状態で行う

上記した2つの方法は、取り組みやすい内容になっているので、ぜひ気軽に始めてみてください。

射精コントロールのトレーニング

セマンズ法とスクイーズ法という2つの方法があります。
どちらも「イキそうになったら一度刺激をストップする」ことで、射精のタイミングを自分でコントロールできるようにするトレーニングです。
もともとは早漏改善の方法として有名ですが、練習を重ねることで射精のタイミングを意識的にコントロールできるようになり、実は遅漏の改善にも役立ちます。

一人でも取り組めますが、パートナーと一緒にチャレンジすると、楽しみながらより効果を実感しやすいです。

セマンズ法(ストップ&スタート法)
陰茎を刺激し、射精直前でストップ→落ち着いたら再開。
繰り返すことで「射精のコントロール力」を養えます。

スクイーズ法(スクイーズテクニック)
射精直前で亀頭の根本を軽く圧迫し、射精感を抑えるトレーニング。
過度に繰り返すと逆行性射精のリスクがあるため、3〜4回で射精するのが理想です。

遅漏トレーニンググッズ『メンズトレーニングカップ』の活用

TENGAヘルスケアの『メンズトレーニングカップ フィニッシュトレーニング』を使ったトレーニング方法です。


最も刺激の強いレベル1のカップからスタートし、徐々に刺激の弱いカップでも射精できるようにトレーニングを行います。
外側が固いので、知らず知らずのうちに強いグリップでマスターベーションをしてしまっている人には特におすすめです。
医療機関での使用・研究実績に基づいたトレーニングガイドも付いてくるので、ぜひ参考にしてみてください。

【衰弱性遅漏】改善方法2選

衰弱性遅漏は「体力低下・ホルモン減少」が背景にあるため、医学的なサポートが必要なケースも多いです。

ED治療薬の服用
ED治療薬は、挿入中に中折れしてしまうような、勃起が維持できないことで起こる遅漏・膣内射精障害の場合に推奨される改善方法です。
代表的な薬剤として、以下の3つが挙げられます。

代表的な薬剤
バイアグラ:即効性が高いが食事の影響を受けやすい
レビトラ:効果発現が早く、食事の影響を受けにくい
シアリス:作用時間が30時間以上と長く、自然なタイミングで性行為可能

医師に相談の上、自分の使用シーンに合った薬を服用しましょう。

漢方薬
漢方薬は、直接遅漏や膣内射精障害に効くわけではありませんが、勃起が長続きしない、射精まで腰を振り続けられない、体の不調で射精までいける気がしないという場合の体質改善としておすすめです。

「即効性のあるED薬」に対し、「体質改善を目指す漢方薬」というイメージなので、用途によって使い分けられると良いでしょう。
ただし、長期服用が前提であり、効果が出るまで数週間~数カ月かかることに留意する必要があります。
また、ED薬にも言えますが、既往症(糖尿病・腎疾患など)がある人や服薬中の薬との飲み合わせにも注意が必要です。

代表的な漢方薬
補中益気湯:疲れやすく倦怠感が強い人に。胃腸虚弱で食欲が落ちやすいタイプにも。
八味地黄丸:加齢に伴う腰痛・頻尿・冷えがある人に。男性更年期のサポートにも。
十全大補湯:病後や慢性的な体力低下、冷えや貧血傾向がある人におすすめ。

どれも市販で手に入りやすく、Amazonやドラッグストアでも購入できます。
※上記の注意点には留意が必要です。

〇TENGAヘルスケア 遅漏カテゴリ担当のマメ知識
【よくある誤解:ED薬を飲んだらずっと勃起しっぱなしになる?】
ED薬を飲んだことがない人からすると、「ずっと勃起しっぱなしになったら困る」というのは、あるあるの心配だと思います。
実際は、「性的刺激に対し、いつもより勃起が敏感に反応する」という感覚に近いです。
そのため、性的刺激無しに勃起することはなく、平常時とあまり変わりません。
(ただ、自分は鼻づまりや軽い頭痛が起きることがあります...。)

【心因性遅漏】改善方法2選

心因性遅漏は「心の緊張」を取り除くことがカギです。

カウンセリング
性的トラウマや不安を相談する場合は、精神科やメンタルクリニックがおすすめです。
守秘義務があるため、ドクターと自分だけの間の話になり、安心して相談することができます。パートナーと一緒に受けると、お互いの理解が深まりやすいですが、難しい場合はもちろん一人で受診することができます。

パートナーとの話し合い
「遅漏」は明確な時間の基準がないため、射精の遅さに本人もしくはパートナーがストレスを感じているかどうかであり、パートナーと性行為について話し合うことができているかが重要です。
「自分は遅漏だから迷惑をかけている」と、一人で思い悩むのは×です。
実際にはパートナーがそこまでストレスを感じていない場合もあります。
性行為中に話題を切り出すよりも、行為後や落ち着いた時間に率直に話し合う方が、お互いプレッシャーに感じにくく、おすすめです。
「今日も射精できないかも...」という風に考えてしまうと、さらにストレスとなってしまいます。
性行為は、必ずしも射精がゴールというわけではありません。
お互いにとって心地よい行為であればOK、という風に考えるのも重要です。

〇TENGAヘルスケア 遅漏カテゴリ担当のマメ知識
【ストレス発散には「人に話すこと」がめちゃくちゃおすすめです!】
厚生労働省の調査では、ストレスについて人に相談した結果、
31.7%が「解消された」と回答し、60.3%が「解消されなかったが、気が楽になった」と回答しています。
つまり、約9割の人々が相談によってストレス軽減効果を得ていることがわかります。
そんなこと話せる相手がいないよ、という場合は「自分がストレスを受けているかも知れない」という認識を、まず持ってみてください。
ストレスを自覚できたら、なにからストレスを受けているか、なぜストレスになっているのかを振り返り、言語化することだけでもストレス解消には効果的だと言われています。

遅漏に関するよくある質問

Q1. 遅漏はストレスだけが原因ですか?
→ ストレスも原因にはなり得ますが、不適切なマスターベーションが約7割と大半を占めています。「心当たりのある原因」に対するアプローチから始めることをおすすめします。

Q2. 毎日射精すると遅漏になりますか?
→ 頻度自体は遅漏の原因にはなりません。頻度よりも「やり方」が重要です。
長時間かけたマスターベーションや、何回も射精することで、徐々に刺激を強めてしまうと、遅漏になるリスクは高くなってしまいます。

Q4. 遅漏を放置するとどうなる?
→ 遅漏の原因が不適切なマスターベーションの場合、それが習慣化してしまうことで、より改善が難しくなってしまいます。早いうちに対策を始めることをおすすめいたします。

まとめ

遅漏の改善方法について紹介しました。
まずは、自分が3つのタイプのうち、どれに当てはまるか考えてみてください。
自分の状態に合った対策を取ることが重要です。
遅漏は適切なアプローチで改善が可能であり、早めの対策と継続的な取り組みが、遅漏改善のカギとなります。

◆まとめ◆

  • 遅漏は「本人やパートナーがストレスを感じる射精の遅さ」
  • 主な原因は 鈍麻性・衰弱性・心因性 の3タイプ
  • 各タイプの対策方法
    • 鈍麻性:適切なマスターベーションを習慣化する、射精コントロール、TENGAヘルスケアのトレーニングカップ
    • 衰弱性:ED治療薬、漢方薬
    • 心因性:カウンセリング、パートナーとの話し合い

遅漏を克服できると、快適な性生活が送れるようになり、パートナーともより良い関係性を築けるはずです。
また、遅漏の多くの原因は不適切なマスターベーション(オナニー)であり、当てはまる方は『メンズトレーニングカップ』をぜひ試してみてください。

<この記事の監修>
福元メンズヘルスクリニック 院長
福元 和彦(医師)
■泌尿器科医 ■性機能学会専門医 ■抗加齢医学会専門医 ■排尿機能学会認定医
福元メンズヘルスクリニック

<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 井上 貴夫(いのうえ たかお)
平成5年生まれ。2021年に株式会社TENGAヘルスケアへ入社、TENGAヘルスケア製品の営業や製品の開発・サービス周辺(早漏・遅漏関連)を担当。
みなさんのお悩みを少しでも軽くできるような情報・サービスを発信していきます!ご要望やアイディアはメールでお知らせください。

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