早漏を改善するには?原因から対策・改善法まで徹底解説!
早漏は人に相談しづらいという性質上、アングラで様々な対策方法が提唱されてきました。
今回は、早漏とは?から始め、原因や対策方法などをご紹介していきます。
また、TENGAヘルスケアの早漏アイテム担当かつ、元早漏当事者である社員の意見も紹介しておりますので、参考にしてみてください。
目次
1. 早漏とは?定義と基準
「早漏(そうろう)」とは、挿入前や挿入後に射精までの時間が著しく短く、本人やパートナーが満足できる前に射精に至ってしまう状態を指します。国際性機能学会(ISSM)では「挿入後1分以内に射精してしまう」ことをひとつの目安としていますが、日本国内には明確な医療上の定義はありません。
一方で、「パートナーの満足度を大きく損なうほどに射精が早い」「本人が射精タイミングをコントロールできず、性行為への苦手意識やストレスが強い場合」なども早漏とみなされる場合があります。実際に日本人男性のおよそ3〜4割近くが早漏の悩みを抱えているとするデータもあるため、多くの方がひとりで悩んでいるのが現状です。
2. 女性が望む挿入時間とは?
こちらは、TENGAヘルスケアが2017年に調査した、女性449名(20~40代:各100名、50代:80名、60代:69名 平均年齢42.7歳)の、セックスでの「実際の挿入時間」と「理想とする挿入時間」のデータです。実際の挿入時間の平均は11.2分、理想の挿入時間の平均は9.7分でした。
あくまで平均値ですが、「実際の挿入時間」と「女性の希望する挿入時間」に大差はないことが分かります。このデータを見て「女性の希望って思っていたより短いな」と考えている男性も多いのではないでしょうか。5分程度挿入できるのであれば、過度に早漏をコンプレックスに思う必要はないと言えるかもしれません。ただし、30分以上の挿入を希望する女性もいるため、相手の要望は確認しておく必要があります。
〇TENGAヘルスケア 元早漏社員の意見
そもそも、挿入時間の目安って何を参考にしていますか?自分はTENGAヘルスケアに入社するまで、AVの時間を参考にしていました。「体位を3~4種類ぐらいやって、腰はこのぐらいの早さで振るのか…」と考えていましたが、AVはあくまでも映像作品です。自分のイメージしている挿入時間って、何を参考にしているか?と改めて考えてみると、挿入時間への印象が変わると思います。
3. 早漏の主な原因4つ
3-1. 過敏性早漏
亀頭やペニス周辺が過度に敏感で、わずかな刺激でも射精しやすくなるタイプです。性経験の少ない若年層や、普段から亀頭が露出されにくい包茎の方に多くみられます。
3-2. 心因性早漏
性行為自体に対する不安や過去のトラウマ、あるいは勃起不全(ED)への恐怖から「早く射精しなければ」と焦ることで、交感神経が優位になりすぎて早漏を引き起こすケースです。仕事や人間関係など、ストレス全般も大きく影響します。
3-3. 衰弱性早漏
加齢や運動不足などで、骨盤底筋や射精管閉鎖筋が衰えることにより、射精を抑えるコントロールが難しくなります。40代以降に増える傾向があります。
3-4. 骨盤底筋の筋力不足/制御力不足
骨盤底筋とは骨盤の下部に存在するハンモック状の筋肉の総称です。射精中枢からの「射精しろ」という指令に対して骨盤底筋が収縮し、限界に達するとリズミカルに収縮・弛緩を繰り返し射精が起こります。これを意識的にリラックスさせるには、十分な筋力と制御力が必要です。鍛え、操作力を向上させることで、射精の我慢が可能になります。
〇TENGAヘルスケア 元早漏社員の意見
勃起は副交感神経(リラックス時)、射精は交感神経(興奮時)が優位になるという仕組みを知ったとき、「興奮してるから勃起してるんじゃないのか…」と驚きました。これを応用して、勃起に意識を向けずリラックスし、行為を楽しめるようになりました。
4. 早漏を改善する5つの方法
4-1. ペニスへの刺激をコントロールする
スクィーズ法:マスターベーション時に射精しそうになったら手を止め、刺激を我慢して再開するトレーニング。
セマンズ法:パートナーにペニスを刺激してもらい、射精しそうになったタイミングで刺激をストップして再開する方法。過敏性早漏にも効果的です。
4-2. 骨盤底筋を鍛える(ケーゲル体操)
骨盤底筋を鍛えることで、射精のコントロールがしやすくなります。代表的なステップは以下のとおりです。
- 深呼吸をしてリラックスする
- 肛門をキュッと締めて10〜20秒キープ
- ゆっくり力を抜き、40秒ほど休む
- 1日3〜10セットを目安に続ける
4-3. 早漏トレーニングに取り組む
早漏トレーニングとは、骨盤底筋を意識的にリラックスさせ、射精感を遠のかせるコツを習得する方法です。マスターベーションの際に行い、継続することで効果は持続、副作用もありません。専用デバイスを使用すると挿入時間がより延びることが報告されています。
<トレーニング前後での挿入時間の変化>
- デバイスを使用した場合:2.69倍
- デバイス不使用の場合:1.38倍
詳しいトレーニング方法や効果は以下を参考にしてください。
【参考】早漏トレーニングとは?実践前の確認・まとめ
4-4. 早漏治療薬・ED治療薬を活用する
早漏治療薬(ダポキセチンなど):神経伝達物質のバランスを整え、射精までの時間を延ばす効果が期待できます。
ED治療薬:勃起維持の不安を減らし、心因性要素を緩和することで早漏の改善に繋がるケースが多く報告されています。
4-5. 生活習慣を見直す
ストレスケア:適度な運動や十分な睡眠をとり、過度な飲酒や喫煙を避ける
食生活:セロトニンの材料となるトリプトファンや、男性ホルモン生成に役立つ亜鉛を意識的に摂取
適切な自慰行為:射精コントロールの練習を意識して行う
〇TENGAヘルスケア 元早漏社員の意見
早漏治療薬ダポキセチンは効果を感じられましたが、胃痛や吐き気の副作用があり、行為の度には飲みにくいと感じました。根本的なトレーニングのほうが自分には合っていると実感しています。
5. 性行為中にできる早漏対策5選
5-1. リラックスし深呼吸を意識する
性行為前や挿入直後は特に緊張しがちです。呼吸を整え、焦らずゆっくり挿入してペニスが刺激に慣れる時間をつくりましょう。
〇TENGAヘルスケア 元早漏社員の意見
呼吸の意識はめちゃくちゃ大事!3秒吸って5秒吐くを実践してから行為中の手汗が減り、興奮も抑えられるようになりました。(手汗は交感神経優位の目安になります)
5-2. 前戯に時間をかける
挿入時間が短くても、前戯でパートナーが十分に満足できる可能性があります。じっくりコミュニケーションをとり、お互いの緊張をほぐしましょう。
5-3. 体位を変えて刺激を調整する
男性上位(正常位)は刺激が強い場合が多いため、女性上位や横向き、座位など刺激を抑えられる体位を試してみてください。
5-4. 骨盤底筋を操作し、リラックスさせる
射精感が高まったら一度ペニスを緩め、骨盤底筋を意識的にリラックスさせてから再開する方法も有効です。
5-5. 厚手のコンドームを使用する
過敏性早漏の場合、ペニスへの刺激を抑える厚手のコンドームが効果的です。早漏防止用に設計された製品も試してみましょう。
6. 早漏の予防策:日常生活でできるケア
6-1. 食事と栄養バランスを整える
セロトニン生成を助けるトリプトファン(大豆製品、乳製品、バナナなど)や亜鉛(牡蠣、レバー、うなぎなど)を積極的に摂取しましょう。
6-2. 十分な睡眠をとりストレスを溜めない
寝不足や疲労の蓄積は交感神経を高ぶらせます。生活リズムを整え、適度な運動でストレスを発散しましょう。
6-3. 正しい自慰行為の練習
毎回短時間で射精する習慣を防ぐため、スクィーズ法などのコントロール練習を取り入れ、長めの勃起維持を意識しましょう。
6-4. 骨盤底筋を鍛える
前述のケーゲル体操を日常的に行い、筋力と制御力を高めることで予防にも繋がります。
まとめ
今回は早漏の原因から対策方法までを網羅的に紹介しました。色々な原因と対策方法がありますので、「自分にはこれが合っている」と思うものからぜひ試してみてください。
<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 井上 貴夫(いのうえ たかお)
平成5年生まれ。2021年に株式会社TENGAヘルスケアへ入社、TENGAヘルスケア製品の営業や製品の開発・サービス周辺(早漏・遅漏関連)を担当。
みなさんのお悩みを少しでも軽くできるような情報・サービスを発信していきます!ご要望やアイディアはメールでお知らせください。


