2020.12.08

妊活のためのセックス・タイミング法がしんどい。そんなときに助けてくれるシリンジ法とは?

パートナーと妊活を始めた方で、タイミング法を行っているけれど、妊活のためにセックスをするのがつらいと感じたことはありませんか。

そんな中、最近注目が集まっている妊活方法として、「シリンジ法」という先端部が柔らかなシリコンでできた器具で精液を吸い上げ、女性の腟内に注入するものがあります。自宅で簡単に行えて、排卵日に合わせてセックスをする心理的・身体的な負担を軽減できることから、妊活や不妊治療についての情報サイトでも特集が組まれています。

「シリンジ法」は手軽で便利な方法とも言えますが、パートナーに提案し、実際に使うのは抵抗感があるという方もいらっしゃるかもしれません。そんな皆さんのモヤモヤについて、不妊、生殖に関するメンタルケアのスペシャリストである、生殖心理カウンセラーの平山史朗先生と一緒に考えていきます。

タイミング法は実施が難しい?

TENGAヘルスケアが妊活中の男女に行った調査*で明らかになった「妊活中の性交渉の悩みや不満のトップ5」。妊活のファーストステップとしてタイミング法を試す方も多いと思いますが、忙しい生活の中で、体力的にも時間的にもセックスが難しいという現状が伺えました。

「妊活時のセックス」のストレスが多かった人ほど、現在のセックス頻度が低い傾向があるという結果も

さらに、TENGAヘルスケアが行った「妊活とセックスレス調査」*では、妊活時のセックスでストレスが多かった人ほど、現在のセックス頻度が低い傾向があるという結果となりました。図を見ると、妊活のストレスが多くなればなるほど「妊活中と比べて、現在の方がセックス頻度が低くなった」と答えた割合が増えています。

タイミング法をめぐるカップル間のモヤモヤ

平山先生によると、タイミング法を長期間実施することで夫婦関係が悪くなってしまうケースもあると言います。

「女性からすると、妊娠のチャンスは『この日しかない』と考えるので1ヶ月そのために準備を重ねてきているでしょう。そして気乗りしなくても “妊娠のため”とがまんして排卵日セックスに臨んでいます。

一方、男性の中には、排卵日を意識することによるプレッシャーが性機能そのものに影響してしまい勃起障害(ED)や射精障害を引き起こしてしまう人も少なくありません

女性が排卵日セックスに協力したがらない男性に対し、怒りや悲しみを感じるのはもっともです。ですが、誤解しないほうがよいのは男性が排卵日のセックスの大切さを理解していないからセックスに応じないというよりは、その大切さを理解しているからこそ、失敗してはいけないというさらなるプレッシャーを感じ、おっくうになってしまったり、ネガティブな態度をとってしまうこともあるということなのです。

女性の一生懸命さも、“妊娠のため”と強調されすぎると、男性にとっては自分が妊娠のための道具扱いされるような、『精子さえあれば俺はどうでもいいのだろう』と尊重されていないような気持になり、より拒否的になってしまう危険性もあります。お互い味気ないセックスを望んでいるわけではないはずですが、妊娠という目的で割り切れているかを確認しておいた方がよいかもしれません」(平山先生)

タイミング法がつらいときは

タイミング法を続けていくのがつらくなってしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?

平山先生は「子どもを作るためのセックス」と「パートナーとの親密さを深めるためのセックス」を分けて考えたり、シリンジ法の導入を検討したりすることを勧めます。

「子どもを作るための行動とセックスを一体として考える方は、シリンジ法に抵抗が出るのも仕方ないかもしれません。でも、人間にとってのセックスは生殖のためだけではなく、気持ちよさや快楽という側面や、連帯やコミュニケーションといった親密さのためにもあるのです。

妊活は、セックスを生殖のためだけのものに狭めてしまいがちですが、シリンジ法を導入することは、『生殖』という目的からセックスを切り離して、『楽しみや親密さのためのセックス』を取り戻す機会にもなるかもしれませんよ。また、授かるための夫婦の共同作業としてのシリンジ法を、セックスの代用品ではないと考えるようにすることも大事です」(平山先生)

「妊活を目的としたセックス」が少ない人の方が、現在のセックス頻度が高い

TENGAヘルスケアが行った調査*では、「妊活を目的としたセックス」が少なかった人の方が、現在のセックス頻度が高いという結果も出ています。妊活のためのセックスにこだわり過ぎないことは、パートナーとの関係性を良好に保つ秘訣かもしれません。

シリンジ法に関するその他の関連記事はこちらから

「性機能=男らしさ」の考え方から自由になってみよう

シリンジ法は「自然じゃない」妊活?

パートナーを尊重しつつシリンジ法を提案するには

妊活前に2人で話し合うべき3つのポイント、男性にも読みやすい妊活本

妊活中にパートナーとすれ違い。そんな場合の考え方・対処法

妊活で悩んだとき、どこに相談すればいい?<悩み別・相談先のまとめ>

妊活の選択肢の一つに「Seed in」を入れてみませんか?

男性向けの妊活アイテムを多数展開しているTENGAヘルスケアから、新たに妊活サポートシリンジパック「Seed in」を2020年12月に発売しました。

妊活に詳しい泌尿器科医の監修のもと開発され、医療機器としても認可されています。ポストから受け取ることができるスリムな梱包で、排卵日のタイミングに合わせてより手軽にお使いいただけるよう工夫をしました。

■商品詳細
商品名  :Seed in(シードイン)
参考価格 :1,300円/1本(税別)、3,000円/3本セット(税別)
商品の詳細・ご購入はこちらから

今回お話を伺ったのは

生殖心理カウンセラーの平山史朗先生

広島大学教育学部心理学科卒(平成5年)
広島HARTクリニック就職(平成9年)
アメリカカリフォルニア州サンディエゴのThe Center for Reproductive Psychology(生殖心理学センター)にてDavid Diamond(Ph.D.),Martha Diamond(Ph.D.)博士らに不妊症患者に対するカウンセリングの個人指導を受ける
平成13年~平成15年厚生科学審議会生殖補助医療部会委員
平成14年7月より東京HARTクリニックの常勤カウンセラーとなる
(財)日本臨床心理士資格認定協会認定 臨床心理士(登録番号10069)
公認心理師(登録番号 3208)
日本生殖医療心理学会 認定 シニア生殖心理カウンセラー


脱・義務感でする妊活!パートナーを尊重しつつシリンジ法を提案するには
妊活中にパートナーと気持ちのすれ違い。そんな場合の考え方・対処法
旧Twitter Instagram Facebook