2023.06.02

実践!膣マッサージで骨盤底筋をケアしよう

​​注)「ちつ」の解剖学的に正しい表記は「腟」ですが、この記事では一般的な表記である「膣」を使用します。

近年、テレビや雑誌などでも膣マッサージが取り上げられて、専用オイルやサロンも注目されるようになってきました。

膣をマッサージする」という概念が無い方だと難しく思えるかもしれませんが、実際、膣マッサージの手順はシンプルで、誰でも自宅で簡単に実施可能です。

適切に膣マッサージを行えば骨盤底筋がほぐれ、多くのメリットが得られるので、ぜひこの記事を参考に、一緒に膣マッサージを習得していきましょう。

[目次]
膣マッサージとは
膣マッサージのやり方
膣マッサージの注意点
膣マッサージの補助用アイテム①挿入グッズ
膣マッサージの補助用アイテム②潤滑剤(ゼリー・オイル)
まとめ:膣マッサージで骨盤底筋をほぐしましょう!

膣マッサージとは

骨盤底筋の位置がわかる図
膣マッサージとは、指や器具を膣に挿入し、膣壁越しに骨盤底筋をほぐす行為です。
※骨盤底筋は、骨盤の底部に位置するハンモックのような筋肉群の総称で、尿道、膣、直腸などの臓器を支える役割を持っています。

膣マッサージで骨盤底筋がほぐれると、以下のような効果が期待できます[1]。

膣マッサージで改善が期待できること

  • 膣や子宮の冷え
  • 性交痛
  • 生理痛
  • 便秘や下痢
  • 性交渉での感度UP
  • 骨盤底筋をほぐして動かしやすくする

膣マッサージによって、会陰や膣口、膣内の柔軟性が向上し、骨盤周辺の血流が良くなります。骨盤周辺組織にしっかりと栄養や水分が届くようになるので、周辺の体温が上昇し、上記のような効果が期待できるといわれています。

また、骨盤底筋が硬くなっていたり、上手く動かせていないと感じる場合にも膣マッサージは有効です。筋肉はほぐれると動かしやすくなり、膣を指でマッサージする時に骨盤底筋に力を入れてみて、動きがあるかをチェックすることもできます。

骨盤底筋トレーニング(膣トレ)をしたいけど、骨盤底筋の力の入れ方がわからない」という人は、まずは膣マッサージから始めていきましょう。

骨盤底筋トレーニングのメリットについては、下記のコラムで詳しく紹介しています。

<参考記事>骨盤底筋に関する詳細はこちら

膣マッサージのやり方

膣マッサージのやり方を説明していきます。
※膣マッサージはさまざまな方法が提唱されていますが、どれも大きな差はありません。

膣マッサージのやり方がわかる図

まずマッサージをする位置は、膣の上側(クリトリス側)を12時、下側(肛門側)を6時として、3~5時と、7~9時のあたりです。このあたりを膣の内側からマッサージしていきます。

指で行う場合、人差し指もしくは親指を第二関節辺りまで挿入し、まずは撫でるようにマッサージします。マッサージは、左右30秒ずつを目安に行います。

慣れてきたら痛みがない範囲で、押したり離したりを繰り返し、圧迫するようにマッサージしましょう。

<参考動画>

膣マッサージの注意点

膣は粘膜なので、過度な刺激は厳禁です。下記の注意点を事前にチェックをして膣マッサージを行いましょう。

膣マッサージの注意点

  • 爪は切り、清潔な状態で行いましょう
  • 生理中や体調がすぐれないときは控えましょう
  • マッサージ中に不快感や痛みを感じた場合は、無理に行わないようにしましょう
  • 必要に応じて、潤滑ゼリーやマッサージオイルを使用しましょう

膣マッサージの補助アイテム①挿入グッズ

iroha FIT MIKAZUKIiroha FIT MIKAZUKI

指でのマッサージに抵抗がある人には、挿入グッズの使用がオススメです。

自分の身体に合えばどのようなグッズでも大丈夫ですが、挿入アイテム初心者の方にはirohaから発売されている『iroha FIT MIKAZUKI』がオススメです。

挿入部分が適度に細く、また柔らかい材質なので、初心者の方も安心して使用できます。グッズを使用した膣マッサージの方法も、基本的に指を使用する場合と同じです。

膣の3~5時と7~9時の辺りを優しくほぐしていきましょう。振動機能を使用してマッサージしても問題ありません。

膣マッサージの補助アイテム②潤滑剤(ゼリー・オイル)

MOIST CARE GELMOIST CARE GEL(モイストケアジェル)

膣マッサージを行うときには、潤滑剤の使用をオススメします。滑りが良くなり、スムーズにマッサージすることができるためです。

潤滑剤は大きく分けて、潤滑ゼリーとオイルの2種類があり、好みに合わせてどちらを使用してもOKです。ただ、挿入グッズを使用する場合、オイルだとグッズ表面のシリコンが劣化する可能性があるため注意しましょう。

TENGAヘルスケアからは『MOIST CARE GEL(モイストケアジェル)』という潤滑ゼリーを販売しています。モイストケアジェルは、潤滑ゼリーの中ではベトベトせず、伸びも良く使いやすくオススメです。また、「炎症を抑える」グリチルリチン酸2K配合の医薬部外品なので、安心して膣マッサージに使えます。

まとめ:膣マッサージで骨盤底筋をほぐしましょう!

膣マッサージについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。膣をマッサージすることに抵抗があった方も、簡単にできそうだなと思ってもらえたら嬉しいです。

筆者自身も膣マッサージを始めたのは最近で、指で触っていて最初は凝りを感じていましたが、続けている内に確かに凝りが少なくなった実感があります。また、凝りをほぐすのが、単純に気持ちが良いという感覚もあります。

膣マッサージで骨盤底筋を柔軟に保っていくことは、膣周りのケアの基本です。ぜひ適切な方法でトライしていきましょう!

【参考文献】
[1]講談社  ”VoCE” 【膣のケアと膣トレ】の正しいやり方は?老化防止とセックス感度UPにも効果あり?! 

TENGAヘルスケア 山本 ひな

<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 山本 ひな(やまもと ひな)
平成8年生まれ。2022年に株式会社TENGAヘルスケアへ入社、TENGAヘルスケア製品の開発・サービス周辺(女性向け商品)を担当。
みなさんの性のお悩みに寄り添い、一人でも多くの人が活き活きと暮らせる社会を目指していきます!ぜひご意見などを聞かせてください。

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