COLUMNコラム

「人生100年時代のセクシャルウェルネスを考える」レポート

こんにちは!TENGAグループ広報の西野です。
TENGAヘルスケア主催の「セクシャルウェルネスフォーラム」第一回目を、5月21日(火)にTECH PLAY SHIBUYA(東京都渋谷区)で行いました。
セクシャルウェルネスと言われても、いまいちピンと来ない方もいらっしゃると思いますが……今回はこの概念の説明も交えながら、フォーラムのレポートをしていきたいと思います。

 

 

 

いまフォーラムが必要な理由

そもそも、なぜこのフォーラムを開催したのか簡単にご紹介させていただきます。

 

株式会社TENGAのグループ会社として誕生したTENGAヘルスケア。
TENGAが「いま性を楽しんでいる人が、より楽しめる」ためのプロダクトを提供するブランドなら、TENGAヘルスケアは「いま性を楽しめていない人が、性を楽しめる」ようになるためのプロダクトやサービスを提供しています。

 

たとえば、射精障害によってパートナーとの不和が生じてしまった人。
妊活に一歩踏み出せない人。
身体に障害があって、マスターベーションやセックスを行うことが難しい人。

 

性の悩みは、少なからずその人のQOL(生活の質)を下げます。
しかし、性に関する偏見やタブー意識が根強く議論に蓋をされがちな社会では、悩みが顕在化しづらく、正しい情報にアクセスすることも難しいでしょう。

 

人々の「性の健康や充足感」、すなわち「セクシャルウェルネス(Sexual Wellness)」を向上させていくためには、オープンな議論やエビデンスに基づいた情報発信によって、まさしく「性を表通りに」することが大切だとTENGAグループは考えます。
いま起きている事象や悩み、それに対する向き合い方についての情報を発信し、専門家や当事者とともに議論していくことで、性の悩み解決の一助となるために、このフォーラムを開催する運びとなりました。

 

 

中高年男性の悩みは、「性欲と性機能のギャップ」から引き起こされる

第一回目のテーマは、『人生100年時代のセクシャルウェルネスを考える』。
前半では泌尿器科の医師おふたりに講演をしていただきました。

 

 

ユーモアを交えながらの講演に、会場にはたびたび笑い声も

 

 

最初の講演は、川崎医科大学泌尿器科教授の永井敦先生による『エイジングと性』。
永井先生によると、性欲を司る「テストステロン」というホルモンは、低下するとうつ病やメタボリックシンドローム、骨密度低下などの病気につながるそうです。
つまり、性欲だけではなく全身の健康に関わるホルモンなんですね。

 

またこのホルモンは加齢によって減少するものの、何歳になっても分泌され続け、結果的に高齢男性でも性欲が残るそうです。
60歳男性の性欲の強さは、20歳のときの性欲の半分という調査もある」とのこと。一般的に高齢者の性欲は「ないもの」として扱われがちですが、身体のメカニズムや調査結果を見ると、実際はそうではないことがわかります。

 

さらに永井先生は、「年を重ねていくと、『性欲はあるが性機能が低下している』というギャップが生じてくる」ということを指摘します。
高齢者であっても、性欲と性機能を維持しながら豊かな性生活を送ることを勧められました。

 

 

精液は健康のバロメーター。未婚のED男性こそ精液検査を!

続いての講演は、順天堂大学医学部付属浦安病院泌尿器科教授の辻村晃先生による『男が変われば不妊は変わる』。

 

柔らかい語り口でわかりやすい講演をされる辻村先生

 

辻村先生によれば、「昔は100人に1人と言われていた無精子症も、いまは50人に1人くらいいる」とのことで、全体的に男性の精子数が減少しているそうです。
また、単に精子の数の問題だけでなく、「精液所見が悪いと早死につながっているデータもある」という驚きの事実も。

不妊だけでなく、全身の健康という観点からも精液の重要性を指摘されました。「精液は健康のバロメーター」なんですね。

 

最後のまとめでは、「不妊症患者は勃起力が低下しているし、精液所見が悪化している男性はEDになりやすい。未婚のED男性は精液検査をしておくことが大切」というメッセージを伝えられていました。

 

 

性の話題をタブー視せず、冷静でオープンに話し合える環境を

 

後半は永井先生と辻村先生に加えて、カップルの性の悩みについてカウンセリングや情報発信をおこなっているラブライフアドバイザーのOliviAさん、中高年の性に対する取材経験が豊富な週刊現代の記者である後藤宰人さんをお招きしたパネルディスカッションを行いました。

 

 

さまざまなテーマからなされた議論のうち、注目したのは「夫婦間における性行為の価値観の差異と、高齢女性のセックスに対する関心の低さ」というものです。
TENGAヘルスケアが事前に行った調査データ(※)では、「夫婦の性行為の価値」について、25~34歳の男性では「性欲解消の手段」という回答が約70%あり、また年齢が上がるにつれて男性は「夫婦間のコミュニケーション手段」という回答が増加する一方、女性は「不要なもの」という回答が増加しました。

 

 

このグラフを見ながら、「若い男性が性行為を性欲処理ととらえているのは、勃起~射精にこだわりすぎているのかも。ふれあいも大事」(永井先生)「高齢男性が性行為をコミュニケーション手段として意識しているのは意外。しかし本当にコミュニケーションがとれているかは少し疑問が残る」(OliviAさん)といった意見が飛び交いました。

※出典「高齢者の性に関する調査」調査期間:2018年12月12日~13日/調査方法:インターネット調査/調査対象:全国25歳~92歳の男女600名

 

医師やアドバイザー、記者として、日々実際の性の悩みに接する機会が多いご登壇者のみなさん。とても率直かつ、性別に片寄った意見ではなく、常にカップル間のコミュニケーションを大事にしながら意見を発信されていたのが印象的でした。

 

 

性の悩みや問題のない社会実現のために

 

当日は、TENGAヘルスケア代表の鈴木から「セクシャルウェルネス市場とTENGAヘルスケアの取り組み」についてもご紹介させていただきました。
現在発売中の男性妊活サポートツール「メンズルーペ」、「精育支援サプリメント」、男性機能トレーニング用の「メンズトレーニングカップ」のご紹介や、さらにはTENGAヘルスケアの今後の展望として「女性向けのセクシャルウェルネス製品開発、医療機器製品の開発にも取り組みを進めていく」「日本初開催の国際性機能学会2020では、メインスポンサーを務め、学会含めて総合的に市場を盛り上げていく」というお話も。

 

 

会が終わった後、ご登壇いただいたみなさんの前には、記者の方が行列をなしていました。
講演中も会場では「へえ~」という驚きの声が頻繁に聞こえてきて、来場された方々の興味の度合いが強いことを感じました。

 

人生100年時代を迎え、健康寿命を伸ばすことが急務とされています。
先生方の講演でもあった通り、テストステロンの低下は幅広い疾患につながるなど、“性”というものはこれから無視できない存在になっていくと思います。
こうした活動からセクシャルウェルネスに関する議論が活発になり、性についてフラットに考える機会、もっと気軽に悩みを相談できる場や参入企業が増えることを願っています。

 

さて、まだフォーラムは第一回目を終えたばかり。
今後も定期的に情報発信をしていく予定なので、気になった方は、ぜひ次回から参加してみてくださいね。

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