妊活・妊娠中のカフェインはリスクがある?着床率との関係性についても解説

毎朝、眠気覚ましにコーヒーを飲んでいる方も多いのではないでしょうか。コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があり、スッキリと目覚めたいときに選んでしまうでしょう。

しかし、妊活中のカフェイン摂取には気をつけるべき点があります。というのも、カフェインの過剰摂取は、妊活に必要な女性ホルモンの分泌を妨げてしまうからです。

この記事では、妊活とカフェイン、そして着床率との関係について解説します。また、カフェインを含まない飲み物についても紹介しますので、コーヒーをやめられない方もぜひ参考にしてください。

カフェインが妊活に与える影響

妊活中や妊娠中は、カフェイン摂取を控えた方がいいと聞いたことはありませんか。実際に、カフェインの過剰摂取は、妊娠に至るまで時間がかかり、さらに流産のリスクを増加させることが分かっています。

  • 体内突然死
  • 死産
  • 小児急性白血病
  • 胎児の発育遅延
  • 出生時体重
  • 子供の過体重や肥満

妊娠してからも上記のような影響を及ぼすと考えられており、妊娠中の不眠や動悸を減らすといった目的としても、カフェイン摂取には注意が必要です。また、市販薬の中にもカフェインが含まれているものがあり、これにも注意が必要です。

そのため、妊活中の方や妊娠している方は、カフェインは200㎎/日までに控えましょう。目安として、コーヒーカップ1〜2杯を想像すると分かりやすいでしょう。

また、妊娠を希望しているのであれば、カフェインの刺激を利用してまで、多忙な生活を送る必要はありません。睡眠不足を招くような過密スケジュールではなく、心と身体にゆとりのある生活を意識しましょう。

参照:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~|厚生労働省

カフェインと着床率の関係性

カフェインが副腎を刺激すると、「アドレナリン」や「コルチゾール」といったストレスホルモンが分泌されます。ストレスホルモンの増加は、子宮や卵子に対して良い影響を与えません。

また、カフェインによる刺激で副腎が疲労すると、妊活に欠かせない女性ホルモンのバランスが崩れます。女性ホルモンの乱れは、卵子の質の低下につながるため、妊活に悪影響を及ぼすと言えます。

着床率に関しては、現在のところカフェイン摂取が着床率を下げるという報告はされていません。しかし、カフェインの摂取量と妊娠しにくさについては諸説あります。

そのため、コーヒーなどを我慢できるのであれば、摂取しない方が無難と言えるでしょう。

妊活中・妊娠中のカフェイン摂取の注意点

妊活中や妊娠中は、カフェイン摂取に注意することが大切です。カフェインの過剰摂取は、流産や早産のリスクを高める可能性があります

以下では、カフェイン摂取の注意点を紹介します。

1日のカフェイン摂取量は200mg以下

妊活中や妊娠中のカフェイン摂取量は、1日200mg以下に抑えることが推奨されています。

コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどの飲み物に含まれるカフェインの量を把握し、適切な摂取量を心がけましょう。

参照:食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~|厚生労働省

甘い物やカフェインを含む食品を一緒に摂取しない

カフェインと甘い物を一緒に摂取すると、血糖値の乱高下が起こりやすくなり、妊活や妊娠に悪影響を及ぼすことがあります。特に以下の食品にはカフェインが多く含まれているため、注意が必要です。

  • コーヒー
  • 紅茶
  • エナジードリンク
  • チョコレート

血糖値の乱高下は、卵子の膜が硬くなる、細胞が崩れやすくなるといった妊活にマイナスな要素を増やします。さらに、副腎疲労を招くリスクも高く、妊娠に必要な女性ホルモンの分泌も阻害される傾向があります

以上のことから、妊活中や妊娠中の方は、カフェイン摂取には十分な注意が必要です。日常生活においては、カフェインを控え、心と身体にゆとりを持つことが大切です。適切なカフェイン摂取と健康的なライフスタイルを心がけ、妊活をサポートしましょう。

デカフェの選択もおすすめ

カフェイン摂取を控えるために、デカフェ(カフェインレス)の飲み物を選ぶことも一つの方法です。市販のデカフェコーヒーやデカフェ紅茶、ノンカフェインのハーブティーなど、多くの選択肢があります。これにより、カフェイン摂取を抑えながら、リラックスした時間を楽しむことができます。

妊活中や妊娠中は、カフェイン摂取に注意し、健康な生活を維持することが重要です。カフェインの適切な摂取量を守り、デカフェやノンカフェインの選択を取り入れて、心身ともに健康な妊活・妊娠生活を送りましょう。

カフェインは良い効果も多い!摂取量に注意して食事を楽しもう

カフェインは適量を守れば、集中力の向上や疲労回復など多くの良い効果をもたらします。妊活や妊娠中であっても、適切な摂取量を守ることでカフェインを楽しむことができます。

コーヒーや紅茶などのカフェイン含有飲料を完全に断つ必要はありませんが、1日の摂取量を200mg以下に抑えることが大切です。

デカフェやノンカフェインの選択肢も取り入れつつ、リラックスしたひとときを楽しみましょう。カフェインの適切な摂取を心がけ、健康的な妊活・妊娠生活を送りましょう。