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生理がこない…妊娠している? 考えられる8つの原因と対処法をわかりやすく

「いつもならこのくらいの時期にきている生理がこない……」生理は一定の周期で訪れるものですが、さまざまな要因で予定通りにこないこともあります。

中には「もしかして妊娠しているのでは?」と考える方もいるかもしれません。

生理がこない理由には妊娠に限らず、主に8つの原因が考えられます。

この記事では、生理がこない原因・対処法についても解説するのでぜひ参考にしてください。

まずは生理周期がどのくらいズレているかチェック

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生理がこない時に、正常とされる生理周期とどのくらいズレが起きているかを確認しましょう。

生理とは、妊娠に向けて子宮内膜を厚くして、妊娠が成立しなかった場合に不要となった子宮内膜がはがれ、出血とともに体外に排出されることをいいます。

生理周期のズレている日数によって、体調によって少し遅れている範囲なのか、妊娠が成立しているからか、生理不順や婦人科系疾患の可能性を考えるものなのかをチェックできます。

正常な生理周期は25〜38日ごとが目安

正常な生理周期は25〜38日が目安です。生理周期とは、生理開始日から次の生理開始前日までの日数を指します。出血期間は3〜7日が一般的な目安です。

生理が予定よりも遅れていても、前の生理が始まった日から38日間前後までであれば様子をみてもいいでしょう。

性行為がなくて39日以上生理が来ていない時は「生理不順」かも

妊娠の可能性がある性行為がないという方で、生理が39日以上来ていない、今までも不規則で今回も生理が遅れているケースは生理不順の可能性があります

生理不順は、排卵ができていない状態を含め、ストレスやダイエットによる急激な体重変化などさまざまな原因が考えられます。

特に、3ヶ月以上生理がきていない場合は、婦人科の受診を検討しましょう。

より詳しい内容は、生理不順をご覧ください。

生理がこない時に考えられる8つの原因

生理がこない原因は、主に以下の8つがあげられます。

  1. 妊娠
  2. 生理不順
  3. 早期閉経
  4. 無月経
  5. ストレス
  6. 栄養不足
  7. 卵巣年齢の高年齢化
  8. 甲状腺の病気によるもの

 

特に、生理不順や早期閉経、無月経の場合は、早めに婦人科を受診し適切な治療を受けることが大切です。

1.妊娠

妊娠すると、受精卵を育てるための子宮内膜が必要になり、子宮内膜がはがれ落ちないため、生理がこなくなります。

妊娠によって生理がこない場合には、妊娠初期症状が現れることもあります。妊娠初期症状として代表的なのは、突然の眠気や倦怠感、頭痛や寒気などです。妊娠初期症状には、妊娠を維持するために排出される黄体ホルモンが影響しています。

しかし、妊娠初期症状は生理前に起こる症状とも非常に似ているため、これらの症状があるからといって、妊娠しているとは言い切れません。

妊娠か生理前かの判断には、基礎体温の変化をもとに確認できます。基礎体温を測定している場合は、妊娠すると高温期が続くため、妊娠の可能性に気づくきっかけになるでしょう

また、妊娠の可能性が考えられる場合には、妊娠を正確に特定する必要があります。妊娠検査薬を使用するか、婦人科での妊娠検査を検討しましょう

2.生理不順

正常な月経周期日数は、25〜38日です。この日数に当てはまらない場合は、生理不順に該当する可能性があります。

生理不順は、大きく分けると以下の「頻発月経」と「揮発月経」の2種類があります。

  • 24日以内の場合:頻発月経
  • 39日以上の場合:揮発月経

 

頻発月経

頻発月経は、初経から間もない時期や閉経前にも起こりやすくなります。頻発月経の原因は、排卵の有無にもよりますが、主に以下の3つがあげられます。

  1. 卵胞期の短縮
  2. 黄体期の短縮(黄体機能不全)
  3. 無排卵性月経

 

卵胞期の短縮は、卵胞が発育し、排卵するまでの期間が短い状態を指します。排卵までの期間が短いため、必然的に生理周期が24日以内になります。

また、黄体期が短い場合も、頻発月経の要因になることがあります。

黄体期とは、排卵が終わってから月経開始までの期間で、黄体ホルモンと呼ばれるプロゲステロンの分泌量が増加し、妊娠に向けた様々な準備をする期間です。

黄体機能がうまく働かないと、プロゲステロンの分泌異常により生理周期が短くなり、頻発月経が起こりやすくなります。

無排卵性月経とは、定期的に生理同様の出血があるにもかかわらず、排卵がともなっていない状態です。排卵がないことで生理周期と関係なく子宮内膜が剥がれるので、生理周期が短くなるケースがあります。

揮発月経

揮発月経は、無排卵性周期症や卵胞の成熟が遅れ、卵胞期が長引くことが原因で起こります。月経以外の出血である機能性子宮出血の可能性もあるため、医師の判断が必要です。

3.早期閉経

生理がこない原因には、早期閉経もあげられます。早期閉経とは、40歳未満で月経がなくなることを指します。早期閉経には、早発卵巣不全と、ゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群の2種類があります。

早発卵巣不全は、卵子が完全に消失します。ゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群は、卵子が卵巣内に存在しているものの排卵しない状態をいいます。

早期閉経は、30歳未満の1000人に1人、40歳未満の100人に1人、無月経の5〜10%の割合を占めるといわれます。

原因には、染色体異常や自己免疫疾患、抗がん剤や卵巣の外科的手術などもあげられますが、75%〜90%は原因不明なのが現状です。

4.無月経

無月経とは、生理(月経)が起こらない状態を指します。

無月経は、主に以下の3種類に分類されます。

  1. 原発性無月経
  2. 続発性無月経
  3. 生理的無月経

 

原発性無月経とは、18歳を過ぎても月経が一度もない状態を指し、0.5%の頻度で起こるとされています。

続発性無月経は、定期的にあった月経が3ヶ月以上止まった状態をいいます。続発性無月経は、思春期から閉経期までのあらゆる女性に起こり得るため、起こる割合は最も高いといえるでしょう。妊娠中や産後、閉経などにより無月経になる状態は、生理的無月経といいます。

特に、続発性無月経は、生理が起こるいずれかの過程で障害が起こったり、正常に機能しない箇所があったりすることで引き起こされます。その多くは、何らかの要因で、女性ホルモンの分泌が不十分になることで、卵巣がうまく機能しないことで起こります。

5.ストレス

ストレスにより、生理不順が引き起こされることがあります。

生理は、脳の中枢部分からの刺激を卵巣が受け、卵巣から女性ホルモンが分泌されて起こります。

しかし、何らかの原因でストレスを感じると、脳内でストレスホルモンと呼ばれるCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌されます。CRHが分泌されると、月経を引き起こすホルモンである性腺刺激ホルモン(GnRH)の分泌が抑制されるため、月経不順が起きると考えられています。

6.栄養不足

ダイエットなどで過度な食事制限をし、急激に体重が減少すると必要な栄養が不足し生理が止まることがあります。

これを体重減少性無月経といいます。体重減少性無月経の約90%は、体重が元に戻ると半年以内に月経が回復します。

特に、思春期の無月経の約50%は、急速な体重変化が原因といわれています。急速な体重減少を脳が感知すると、月経に必要なホルモン分泌がなくなるため、生理が止まります。

7.卵巣年齢の高年齢化

卵巣年齢の高年齢化すると、月経が止まりやすくなります。卵巣年齢が上がる要因に、体重(BMI)や体脂肪率があるといわれています。

体型を表す理想的な数値は、BMIが19〜25未満、体脂肪率が19〜28%以内です。この基準に当てはまらない場合は、痩せ体型か肥満体型に分類されます。

痩せ体型で、特に20代の場合には、卵巣年齢が上がる要因になります。肥満体型の場合は、年代に関係なく卵巣が高年齢化しやすいです。見た目だけでなく、卵巣年齢のためにも体型の維持は不可欠といえるでしょう。

8.甲状腺の病気によるもの

甲状腺の病気が原因で、生理不順になる場合があります。甲状腺の病気は女性がかかりやすく、若い世代であればバセドウ病、更年期以降では橋本病などが代表的です。

甲状腺の病気は、のど仏の下部にある、甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの分泌が過剰になったり、甲状腺に炎症が発生して起こります。

生理がこない時に行うべきこと

妊娠の可能性がある場合には、妊娠検査薬で速やかに妊娠の有無を調べましょう。

また、生理がこない原因はさまざまです。妊娠の可能性がないという場合にも、病気が隠れているケースもあるため、気になる異変があれば様子を見るのではなく、婦人科を受診しましょう

妊娠検査薬を使用する

性行為があって、生理がこない時には、妊娠の可能性があります。妊娠の有無を調べるために、妊娠検査薬を使用する場合も多いでしょう。一般的な市販の妊娠検査薬は、生理予定日の約1週間後から判定可能です。

生理予定日から1週間以上経過している場合は、一度検査してみると良いです。

ただし、市販の妊娠検査薬は、生理予定日やそれより前に検査すると、陰性になることがあります。検査するタイミングには、注意してください。

なお妊娠が確認できた場合は、婦人科・産婦人科を受診し、妊娠週数や子宮外妊娠などの異常がないかをチェックしましょう。

婦人科を受診する

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妊娠の可能性がなくて生理がこない原因がはっきりしない時は、婦人科を受診しましょう

婦人科を受診すると、以下のような検査や治療ができます。

  • ホルモン値を確認する採血
  • 卵巣と子宮内膜の状態を見て原因疾患の有無を確認する超音波検査
  • 生理をコントロールする薬(低用量ピルなどホルモン剤)の処方

 

生理がこないのは、生理不順や無月経、早期閉経などさまざまな原因が考えられます。特に、3ヶ月以上の長期に渡って生理がきていない場合には、治療が必要なケースも考えられるため、婦人科などの医療機関を受診しましょう。

妊娠・病気以外で生理がこない時の対処法

妊娠や病気以外の原因で生理がこない場合、まずは、生活習慣を見直し、定期的に生理が起こる健康的な体づくりをすることが大切です。

ストレスを緩和させる

ストレスを受けると、脳からストレスホルモンと呼ばれる副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。ストレスホルモンは、食欲や睡眠、女性ホルモンの分泌を抑制する働きがあります。

女性ホルモンの分泌が抑制されると、生理の周期が乱れたり、生理がこなくなるケースがあります。

ストレスを緩和させるには、まず原因を把握することが大切です。ストレスの原因を自覚することで、より良い対処法を実践できます。

ストレスの原因として多い職場関係での緩和方法を以下にまとめました。

  • 仕事内容を取捨選択する
  • 仕事の優先順位を明確化する
  • 一人で多くの仕事を抱え込まない
  • 仕事と仕事以外のオンオフを切り替える
  • デスク周りを整理整頓する

 

仕事をスムーズに進めることが、職場でのストレス緩和には効果的です。

また、プライベートや仕事に関わらず、自分が抱える気持ちを誰かに話す機会を増やすことも緩和につながるでしょう。

栄養バランスの良い食事を摂る

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健康的な体作りも大切にしましょう。そのためには、栄養バランスに気をつけた食事内容が重要です。

特に、タンパク質は、女性ホルモンの分泌に欠かせない栄養素のひとつです。タンパク質には、納豆や大豆製品である植物性と肉や魚、卵などの動物性の2種類があります。

特に、動物性タンパク質は、生理不順をはじめPMS症状の緩和などの効果もあるため、意識して摂取しましょう。摂取量の目安は、毎食片手に一盛りほどが適量です。

ビタミンやミネラルの不足も、生理不順の要因になります。野菜や海藻類、きのこ類などはビタミンとミネラルが摂取できる代表的な食材のひとつです。

なお、TENGAヘルスケアでは、女性の妊活に欠かせない成分を効率よく摂取できる葉酸サプリメント「ラニーク」を提供しています。

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適度な運動をする

日常生活の中で、適度な運動を取り入れるとストレスの軽減にも役立ちます

ただし、あまりにもハードな運動は、かえって逆効果になりかねません。運動量が増えすぎると、食事から摂取したエネルギーを使いすぎてしまい、エネルギー不足を引き起こします。

その結果、栄養不足による生理不順に陥ることがあります。食事量と運動量のバランスを考えた、適度な運動を継続して行うことが大切だといえるでしょう。

入浴習慣をつける

日々の入浴をシャワーで済ませている方も多いでしょう。湯船に浸かる入浴習慣をつけること、体温が上がり生理不順の改善になります。体温が上がると卵巣や子宮などの内臓が温まります。特に卵巣が温まることで、血行不良や卵巣機能の低下防止につながります。

また、卵巣が冷えると血行不良になり卵巣機能が低下しやすくなります。卵巣からはエストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモンと、プロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンが分泌されています。

冷えによって卵巣機能が低下すると、この2つのホルモンが分泌されにくくなり、生理不順を招く要因になります。毎日の入浴習慣で体を温めることで、卵巣を冷えから守ることが大切です。

生理がこない時は焦らずに。気になることは医療機関へ相談を

予定通りに生理がこないと、多くの女性は心配になることでしょう。

生理は、脳の中枢や数種類のホルモン、卵巣など多くの機能の働きにより起こります。

生理がこない理由にはさまざまな要因が考えられるため、セルフチェックをした上で、信頼できる医療機関へ受診し、相談してみることをおすすめします