あなたの精液量(射精量)はどれくらい?〜精液の計量方法と自然妊娠のための最低ライン〜
自分の精液の量。一体どれくらい出ているのか気になったことが、男性なら一度ならずあるかと思います。
女性も、「この人、精液が多いな」「今までで一番少ないかも」と、精液の量を比較して考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回は、精液量(射精量)を簡単に測る方法をご紹介します。
目次
精液の計量に最適な容器
いざ精液の量を測ろうと思っても、まず精液を何に出したらいいか困りませんか?
普段使っているコップに出すのも気が引けるし、なかなか家庭内に数mlの量を測る適当な器具もないですよね。
そんなときに便利なのが、こちら!!
スマホで精子の観察ができるキット、メンズルーペに、付属している「精液採取&計量容器」です。
なんとこの容器、ただ精液を採取するための容器ではなく、そのまま量まで測れてしまう優れものなのです!
計量容器の使い方
使い方は簡単。
①こちらの容器に向けて射精します。
②10~15分くらい待ちます。
③すると精液がドロッとした状態からサラサラの状態に液化します。
④容器を傾けて、精液を目盛りのついた部分に流し込む。
これで簡単に精液の量がわかります。目盛りは0.5mずつで6mlまでです。
※6.5
ml以上のドバドバの方(WHOの調査によると全男性の5%)は、目盛りから溢れてしまう危険があります。ごめんなさい!
自然妊娠に必要な精液量(射精量)とは?
WHOによると、自然妊娠に必要な精液量として1.4
mlが基準[1]といわれています。
しかしあくまでこれは自然妊娠のための最低限のラインです。
自然妊娠をした(させた)日本人男性の平均精液量は、なんと3.1ml!
WHOの基準値の倍以上です。
精液量(射精量)対策のサプリメント
WHOの基準以上だったから自分は大丈夫だと思っている方も多いですが、自然妊娠を目指すのであれば、より多い精液量を目指したいですよね。
精液量(射精量)が気になる方は、精育支援サプリメントで栄養補給を!
〈参考〉 男性の妊活に必須のサプリが登場!あなたの精子は大丈夫??
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自宅でできる精子観察
今回は精液の計量の話でしたが、折角なのでルーペでの精子観察のことも紹介します。
男性妊活の第一歩は、自分の精子が状態を知ることです。
メンズルーペは、スマートフォンのカメラに簡単に取り付けて使用する、精子観察キット(顕微鏡)です。
【注意】メンズルーペでできるのは、あくまで観察です。見た目だけでは、精子の状態の良し悪はわかりません。気になる方は医療機関での精液検査を強くおすすめします。
iPhone(iOS)なら専用アプリで観察のサポートや、撮影した自分の精子の動画と、サンプル動画との比較ができます。*androidはアプリがありませんが、スマホのカメラ機能を使用した精子の観察は可能です。
※2024年2月末まではサンプル動画との比較ではなく、数値解析機能をご使用頂けます(iOS限定)
手軽に大人の自由研究を
精子の観察に飽きたら、ユーグレナ(ミドリムシ)も観察できます!
精子の頭部は約5
μmなので、それより大きなユーグレナは、もっとしっかり観察することができますよ。
専門機関の精液検査
メンズルーペでの観察は、あくまで簡易的なチェックです。心配な方は医療機関での精液検査をお勧めします。
精子の状態によっては治療が必要になる場合もあります。妊活中や妊活予定の方は、特に早めに検査を受けましょう。
【参考】 はじめての精液検査
まとめ:日々の射精にハリを!
今回は精液量の簡単な測定方法を紹介しました。ただ、精液量は精子濃度や運動率と同じく日々変化するものなので、一回測っての一喜一憂は禁物です。
この容器をご家庭の目に付く場所などに常備しておくだけで、「ちょっと量が気になるな」と思ったら射精して、すぐに測ることができます。日々変化を見てみるのも面白いですね。
射精後の精液はティッシュに包んでポイ!というのではなく、量の変化も気にして観察してみると、日々の射精にもハリがでますよ!出した精液はメンズルーペで観察もして、たまには精液をフル活用してみませんか?
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【参考/出典元】
[1]Iwamoto T, Nozawa S, Yoshiike M, et al. Semen quality of fertile Japanese
men: a crosssectional population-based study of 792 men. BMJ Open
2013;3:e002223. doi:10.1136/bmjopen-2012-002223
<著者プロフィール>
TENGAヘルスケア 教育事業部スタッフ
福田 眞央(ふくだ まお)
平成6年生まれ。保健体育科教員として高等学校に勤めた後に大学院に入り、ジェンダー学・性教育を専攻。2021年より株式会社TENGAヘルスケアにスタッフとして携わり、主に性教育WEBサイト「セイシル」を活用した教材作成に取り組む。
みなさんの心と身体の健康をサポートできるような情報を発信していきます!