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「タイミング法がつらい」と感じた夜に——。 ある夫婦が“ふたりで笑えるようになるまで”の物語

2025.11.11

───タイミング法って、誰もが通るけど誰も教えてくれない“落とし穴”がある。

 

タイミング法で悩みを抱える夫婦の寝室イメージ画像

 

妊活を始めると、まずは「タイミング法からやってみましょう」と言われますよね。

お金もかからないし、病院に通わなくてもいいし、一番自然な方法。そう思われがちです。

でも実際には、タイミング法には夫婦の関係そのものをギクシャクさせてしまう落とし穴がいくつもあります。

プレッシャー、気まずさ、言えない不安。「赤ちゃんが欲しい」という同じ願いを持ってるはずなのに、なぜか二人の心が少しずつ離れていくことがあるんです。

この物語は、そんな妊活のリアルをもとに再構成したフィクション(物語)です。

「タイミング法がつらい」と感じているすべての人に、「大丈夫」と伝えたくて生まれました

妊活をふたりごとにする「ニニンカツ」という発想が、タイミング法に悩む方の参考になれば幸いです。

 

ミカさん自己紹介

ミカさんイメージ画像

 

はじめまして。ミカ(32)です。 夫のタツヤ(34)と「そろそろ子どもがほしいね」と話しはじめて、もうすぐ1年になります。

今日は、タイミング法をやってみて感じた正直なしんどさと、私たちがそこからどう立て直したのかをお話しします。

 

最初は“ふつうに仲が良い夫婦”から始まった───

最初の私たちは、仲のいい夫婦でした。

スキンシップもあったし、夜もそれなりに自然に過ごせていて、「このまま赤ちゃんができたらいいな」と素直に思っていました。

排卵日アプリを入れて、基礎体温を測って、タイミングを合わせる

──正直、最初はちょっとワクワクしてたんです。「いよいよ私たちも親になるのかな」って。

私「今日、排卵日だからね」

これは、ただの合図のつもりでした。

「今日はチャンスの日だよ、がんばろうね」くらいの、明るい雰囲気のつもりでした。

うまくいかない→ギクシャク→“これ私のせい?”地獄───

カレンダーの画像

 

でも始めてから数カ月が経つと、だんだん雰囲気が変わってきました。

排卵日通知の音が鳴るだけで、胸がギュッと重くなる。

カレンダーの“ハートマークの日”が近づくと、夫は少し無口になる。目をそらす。軽い冗談も減る。

ある夜。「今日がベストタイミング」という日。

でも、途中でうまくいかなくなって、夫が小さく「ごめん」と言いました。その瞬間、頭の中がぐちゃぐちゃになりました。

 

「もう女としての魅力がなくなったのかな」
「私の体がダメなのかな」
「この1日を逃したら、また1ヶ月待ちなのに」

 

悲しい。焦る。イラつく。でも同時に申し訳ない。

全部いっしょくたで、自分でも整理できない。ベッドで背中合わせのまま、夫は黙ってため息。 私は泣きながら思いました。

「こんなはずじゃなかった」

このとき、正直にいうと「もうやめたい」と思いました。

 

ベッドの上で落ち込んでいる様子の女性の画像

 

欲しいのは赤ちゃんだけじゃない。前みたいに、素直にじゃれ合えた私たちの関係も、守りたい。でもそれが壊れそうで怖かった。

その夜から、私は「これって全部私のせい?」って、自分を責めるようになりました。

眠れなかった夜、スマホで“タイミング法 うまくいかない”とか“妊活 つらい 夫”とか、そんなワードを検索していて、ある事実に出会いました。

“性的なストレスや不安が強いカップルは、そうでないカップルと比べて、妊娠までの期間が平均で約20%長くなると言われている。”(海外の産科婦人科学分野での報告による)

 

──え?って思いました。つまり、「今日こそは失敗できない」とか「ちゃんとやらなきゃ」というプレッシャーそのものが、逆に妊娠を遠ざけることがある、ということ。

それって、

「夫が私に魅力を感じなくなったから」
「私の体がダメだから」
「どっちか片方が悪いから」

じゃない。

“プレッシャーをそのままにしていた”こと自体が問題なんだ、って。私は少し救われました。同時にこうも思いました。

もしかして今、私がやるべきことって「今日お願いね」って指示を出すことじゃなくて、妊活の話を“ふたりのこと”としてちゃんと話すことなのかもしれない。

 

ふたりで立て直そうとした/やったことを具体的に───

そこから、私たちは「このままズルズルとダメになりたくない」という気持ちで、少しずつ行動を変えました。結果的に、これらの行動がすごく大きかったです。

①ふたりで“見える化”して、一緒に話すきっかけを作った

私はずっと「妊活=私が管理するもの」だと思ってました。

基礎体温も、排卵日の記録も、タイミングの声かけも、ぜんぶ私。彼は“お願いされる側”私は“お願いする側”。それがしんどかった。

そんなある日、 病院に行かなくても、スマホで“精子の状態”を見られるキットがあるって知って、軽いノリで夫に見せたんです。

 

私「ねぇこれ、ちょっと面白くない?」

「……なにこれ?スマホで見れんの?マジで?」

 

スマホを見て驚く男性の画像

 

それまで検査っぽい話をすると、あからさまにイヤな顔をしてた夫が、そのときだけは少年みたいな顔で笑って「うわ、これ俺の?」って興味を持ってくれたんです。

メンズルーペ使用画像

 

その夜は、久しぶりに重い空気がありませんでした。「病院で結果だけ伝えられる」じゃなくて、「ふたりで同じ画面をのぞきこむ」

それだけで、妊活が“私の問題”から“ふたりのプロジェクト”に変わった感じがした。これが私の中での大きな転機でした。

②「からだを整えること」を、どっちか一方の責任にしない

それをきっかけに、夫のほうから「サプリもふたりで飲んでみようか」と言ってきたんです。正直、びっくりしました。

男女それぞれのコンディションを整えるサプリを一緒に飲みはじめてから、私の中では「私だけが頑張ってる」というあの孤独感がすごく減りました。

「ちゃんと続けようね」と彼が言ってくれた一言は、ほんとに救いでした。

③“タイミングの日”を「作業の夜」にしないようにした

タイミング法を続けていると、夜がどんどん“義務”とか“作業”みたいになっていきますよね。

「こなさなきゃいけないこと」

これが、いちばん私たちを壊しかけた原因でした。

そこで私たちは、プレッシャーでガチガチのまま始めないって決めました。

ふたりで楽しめるアイテムを取り入れて、ちょっとした“久しぶりのドキドキ”を、わざと作ったんです。

 

 

最初はぎこちないし、笑っちゃうし、「これどうやって使うの?」みたいな瞬間もあったけど、でもそれでいいんですよね。

私が照れ笑いしたら、夫が「なんか、昔みたいだね」って言ってくれて。その一言で泣きそうになりました。

“しなきゃいけない夜”が、また“ふたりの夜”に戻ってきた感じがしたから。

④「今日うまくいかなかったら終わり」という恐怖を減らした

タイミング法って、「この日しかないのにダメだったら?」っていう恐怖が、ほんとに重いんです。で、その恐怖がさらにうまくいきづらくさせる、っていう最悪のループになる。

だから私たちは、いざという時のサポート(いわゆる“お守り”になる選択肢)もふたりで確認しておきました。

シリンジ法という、手で採取した精液を注射器のようなもので膣内に注入する方法です。

「もし今日は難しくても、タイミング法と同じ状態が作れるから、貴重なタイミングを無駄にしなくて良い」という安心感。

 

 

それだけで夫の表情がやわらいだのがわかったし、私も「お願いだから今日だけは失敗しないで」と追い詰めなくて済むようになったんです。

プレッシャーを“ふたりで割る”。これは本当に大きかった。

⑤“私もちゃんと満足して終われること”に意味がある、と知った

もうひとつ、正直これがいちばん意外だったんです。

「私がちゃんとリラックスできて、ちゃんと満足して終われること」って、ただの気分の話じゃなかったんです。

安心できるムードで、お互いを気遣いながら“気持ちよく終われる”と、脳から「オキシトシン」というホルモンが分泌され、ストレスを減らしてくれる───そんな研究があることも知りました。

実際、不妊治療専門のお医者さんの中には、「女性がオーガズムを迎えることが妊娠にとって重要」と考える人もいるそうです。

逆にいえば、「つらい・申し訳ない・焦る」という感情のまま終わる夜は、私の心だけじゃなくて、からだの面でもマイナスになりうる、ということ。

このことを知ってから、夫が変わりました。

終わったあとも「ちゃんと痛くなかった?」「気持ちよく終われた?」って、やさしく確かめてくれるようになって。

“タイミングを成功させること”だけじゃなくて、“ふたりでいい時間をつくること”にも意識が向いたのがわかった瞬間でした。

それは、私の「申し訳ない」「頑張らなきゃ」という緊張をふっと軽くしてくれました。

私たちが本当に必要だったもの/そこからどう変わったか

ここから少しずつ、私たちの会話はふつうに戻りました。まだ結果(=妊娠)が出たわけじゃありません。

でも、私たちの心は前向き。これが、今いちばん大事だと思っています。

振り返ると、うまくいきはじめた理由って「タイミングを完璧に合わせたから」じゃなかったんです。

  • 夫の精子の状況を“見える化”して、一緒に話せるようにしたこと
  • からだの準備を、どっちか一方の責任にしなかったこと
  • プレッシャーの夜を、“ふたりの時間”としてちゃんと取り戻そうとしたこと
  • 「今日ダメだったら終わり」という恐怖を減らす“お守り”を持ったこと
  • そして、私自身が安心して満足して終われることを、ちゃんと大事にしてもらえたこと

この全部が重なって、ようやく私は「また明日も夫とちゃんと笑える。ふたりで進んでいける。」と思えるようになりました。

タイミング法は“義務をこなす作業”じゃなくて、“ふたりの関係を守りながら進めること”なんだと気づきました。

 

手をつないでいる画像

 

TENGAヘルスケアから

いかがでしたでしょうか?私たちTENGAヘルスケアは、こういった考え方を

“ふたりで向き合い、ふたりで進む妊活”=「ニニンカツ」と呼んでいます。

「ニニンカツ」は、あなたを責めません。“あなたが頑張れてないから”とは言いません。

妊活のストレスをふたりで減らしながら、からだと心の準備を整えていく——それがニニンカツの基本の考え方です。

今回ミカさんたちが実際に試したステップと、そのとき支えになった具体的なツール・アイテム(自宅チェックキット、男女それぞれのサプリ、ふたりのムードを整えるデバイス、シリンジ法キットなど)を整理しました。

「これ、私達にもできるかも」と思う部分があったら、ぜひ試してみてください。

 

>>ミカさん夫妻が取り入れたステップとサポートアイテムを見る <<

 

※この記事は、TENGAヘルスケアが実際に行ったモニターの声や相談内容をもとに再構成したフィクション(物語)です。

※感じ方・結果には個人差があります。医療的判断が必要な場合は、専門の医療機関にご相談ください。