
妊活中にやってはいけないこと12選!男性・女性それぞれのポイントも解説
妊活中、赤ちゃんを授かるために何かできることをしたいと考えている方は多いでしょう。しかし、実は食事や生活習慣で「やってはいけないこと」が多くあります。
この記事では、妊活中にやってはいけないことについて、男女ともに注意すべき点、男女別のポイントを解説します。「実はやっていたことが妊活の妨げになっていた」ということもあるかもしれないので、ぜひチェックしてください。
目次
【男女共通】妊活中にやってはいけないこと7つ
男女共通で妊活中にやってはいけないこと7つについて詳しく解説します。
- 多量のアルコール摂取
- 喫煙
- カフェインの過剰摂取
- 偏った食生活
- 過度な体重の増減
- 睡眠不足
- ストレスをためる
男性であれば、上記の7つの行動は精子の質低下や勃起障害などの原因になります。女性の場合は、女性ホルモンの分泌への影響や排卵機能の低下につながる可能性があります。
1.多量のアルコール摂取
妊娠中のアルコール摂取は胎児への影響があるため、禁酒が必要です。
ただし、妊娠超初期の段階では、胎盤ができる前で胎児への影響はほとんどないとされているため妊活を始めた段階で完全に禁酒する必要はありません。
しかし、妊娠初期症状が現れる頃には胎盤の形成も始まるため、いつ妊娠しても良いように妊活中はアルコールは控えることが望ましいです。
また、妊活中にお酒を楽しむ場合にも、多量のアルコール摂取はしないようにしましょう。
妊活中にアルコールを多量に摂取すると、妊娠率が低下するためです。
デンマークで行われたアルコール量と生殖力に関する研究結果によると、1日にグラス2杯適度の飲酒であれば、妊娠のしやすさに影響はなかったが、週に14杯以上の飲酒をした場合では、妊娠率が18%低下する結果になりました。
現段階では、妊娠を目指す期間や妊娠中に摂取できる安全なアルコール量は不明とされています。アルコールの代謝能力は個人差が大きいため、お酒があまり強くないと感じる方は、妊活中のアルコールは控えましょう。
妊活中のアルコールに関しては、妊活中にお酒はOK?〜飲酒が妊活に与える影響とお酒との付き合い方〜をご覧ください。
2.喫煙
喫煙は、妊活中における男女の体に悪影響を及ぼすことがわかっています。喫煙している男女は、喫煙していない男女に比べて、下記の理由から妊娠確率が低いです。
- 精子の運動量や濃度・数の減少
- 着床率の低下
- 体外受精などの生殖補助医療の成功率低下
パートナーの喫煙も妊娠確率に影響しているため、男女ともに妊活を始めたタイミングで喫煙をやめる必要があるでしょう。
また、妊活中に限らず、妊娠した場合は妊婦本人が喫煙していなくても、周囲の受動喫煙によって胎児の発育に影響が出ることもわかっています。
流産、早産になる可能性や胎児に先天異常が出たり、発育遅延の発生率も高くなります。
周囲に喫煙者がいる場合は、「喫煙中は離れる」「前で吸うのは配慮してもらう」など、配慮も必要になるでしょう。
参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響」
3.カフェインの過剰摂取
カフェインを多く摂取する習慣がある方は、妊活中注意が必要です。
2018年にアメリカで行われた妊娠前のカフェイン摂取量と流産の関係についての調査によると、妊娠前に1日あたり400mg以上のカフェインを摂取した女性は、1日50mg以下の女性と比較すると、自然流産のリスクが1.11倍になりました。さらに、コーヒーを1日に4杯以上摂取する女性は、自然流産の確率が20%増加することがわかっています。
しかし、妊活中はストレスを抱える方も多いでしょう。コーヒータイムを息抜きにしていた方が、いきなりカフェインレス生活にすることでかえってストレスを感じることがあります。
妊活中は1日あたり1〜2杯程度のコーヒーなら問題ないとされていますので、あくまで過剰な摂取は避けてください。
最近では、カフェインレスコーヒーなども味のクオリティが高いものが増えています。
妊活を始める前に、色々なカフェインレスドリンクを試して、お気に入りのアイテムを見つけておくのも良いでしょう。
4.偏った食生活
偏った食生活は、栄養不足になりやすく生殖機能が低下する原因となります。妊活中は、男女ともに妊娠しやすい体づくりを心がけることが大切です。
忙しいからと朝食を抜いたり、副菜のない単品メニューでさっと食事を済ませることが多い方は、特に注意しましょう。
朝食抜きや単品メニューばかりに頼っていると、エネルギー不足や栄養不足に陥りやすくなります。女性であれば月経不順やホルモンバランスの乱れが起こりやすくなり、男性の場合は、精子の質が低下し、妊娠確率が下がる原因になりかねません。
外食が多い場合でも、和定食をはじめバランスの良いメニュー選びをすることで、栄養バランスが整った食事ができるでしょう。
5.過度な体重の増減
妊活中は、適正な体重や体脂肪率を意識し、過度な体重の増減は避けましょう。
妊娠を希望する夫婦のBMI(体格指数)と、妊娠するまでにかかる時間の関係を調査した研究では、どちらかが低体重や過体重、肥満の場合妊娠率が10〜19%低下するという結果が出ています。
しかし、肥満や過体重を気にするあまり、妊活中のハードなダイエットや食事制限には注意してください。痩せすぎは、身体が飢餓状態だと認識してホルモンの分泌を低下につながり、妊娠しづらくなるからです。
現在の体型や体重が気になる方は、バランスの良い食事や適度な運動を継続することで、健康的なBMI数値や体重を目指すことが大切です。
6.睡眠不足
妊活中は睡眠時間を確保し、質を上げるように意識することが大切です。
女性の睡眠時間と妊娠のしやすさに関するアメリカの研究によると、1日あたりの平均睡眠時間が8時間の女性と比較した場合、8時間以下の女性の妊娠確率が低いことがわかりました。
また、男性の睡眠不足は、精子の質や量に影響を与えることがわかっています。男性が睡眠不足になると、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンの分泌が低下します。テストステロンは、精子の生成や性機能に関わるホルモンのため、分泌が減ることで、妊娠確率を下げる原因になります。
妊活中の男女が睡眠不足になると、妊娠確率が低下しやすくなりますので、妊活中は質の良い睡眠を確保することが重要です。
7.ストレスをためる
人間の体は、ストレスを感じるとストレスホルモンと呼ばれる「プロラクチン」や「コルチゾール」というホルモンが分泌される仕組みになっています。
ストレスホルモンが分泌されることで、女性ホルモンや男性ホルモンの分泌が抑制され、卵巣機能低下や精子の質が悪くなったり、勃起障害を引き起こしたりするため、妊活の妨げとなります。
日常的なストレスを完全に回避することは難しいので、妊活前から自身に合ったストレス発散方法を見つけておき、なるべくストレスを溜め込まないよう心がけましょう。
男性が妊活中にやってはいけないこと4つ
男女で共通する「妊活中にやってはいけないこと」を紹介してきました。
ここからは、妊活中の男性が避けた方が良い4つの項目について解説していきます。
- 睾丸を温める
- 禁欲
- 下半身の刺激・圧迫
- 長時間の座りっぱなし
思い込みや癖で、ついしてしまっていることもあるかもしれません。妊活中の男性で思い当たる方は、注意してください。
また、パートナーの行動があてはまる場合、これから紹介する内容を参考に「やめてほしい」と伝えてみてはいかがでしょうか。
1.睾丸を温める
睾丸(精巣)の温度が上昇すると、精子が作られにくくなります。
そもそも、睾丸を包んでいる陰嚢(いんのう)が、身体の深部より2〜6度ほど低く保たれていることで、精巣内で精子が作られています。
男性が下半身を温めすぎてしまうと、睾丸や陰嚢の温度が上がり、精子が作られにくくなり、精子の質が低下しやすくなります。
熱いお風呂やサウナが好きな方や、膝上でノートパソコンを使用することが多い方、電気毛布を頻繁に使用する方は注意しましょう。
一方で、女性の場合は、妊活中に体を温めることが推奨されています。
体を温めることで血流がよくなり、子宮や卵巣などの内臓に温かい血液が行き渡ります。内臓が温まり、妊娠に必要な器官が正常に動くことで妊娠しやすい体作りができるためです。
妊活中に体を温める行為は、男女によって結果が異なりますので、把握しておきましょう。
参照:先端医科学研究センター「高温で精子が作られないメカニズムの解明に向けて前進」
2.禁欲
妊活中の禁欲は、かえって妊娠確率を下げる可能性があります。
精子は、毎日精巣内で作られています。禁欲を続けると排出されない精子が精巣内にたまるため、精子の数自体は増加しますが、質が低下して死んでしまうことがあります。
禁欲のしすぎは状態の悪い精子を増やす可能性があるため、少なくとも1週間に1度は射精し、新鮮な精子を放出できる状態にしておくことがおすすめです。
3.下半身の刺激・圧迫
下半身が圧迫されると、男性器周辺の血流が悪化し精巣の機能が低下しやすくなります。
自転車やバイクに長時間乗る方や、タイトな下着を日常的に着用する方は、特に注意が必要です。
自転車バイクに長時間座っていると下半身が圧迫されたり、刺激されたりすると、男性器付近の血管が損傷しやすくなり、勃起障害を引き起こす可能性が考えられます。
日常的に身につける下着も、妊活中は下半身が圧迫されやすいボクサータイプではなくトランクスに変えると良いでしょう。
4.長時間の座りっぱなし
デスクワークが多めの方や運転が多い方は、長時間座ったままにならないよう心がけましょう。下半身が圧迫されることで血流が悪くなる上、椅子に熱がこもって睾丸付近が温まりやすくなるので、精子の運動率低下などにつながりやすくなります。
日常的に座っている時間が多い方は、定期的に立ち上がったり、軽くストレッチしたり、座りっぱなしになるのを避けると良いでしょう。
女性が妊活中にやってはいけないのは身体を冷やすこと
男性・女性共通でやってはいけないことに加えて、女性は、妊活中に身体を温冷やさないことを意識しましょう。女性はもともと男性に比べ、筋肉量が少ない上、運動による発熱や血流量が少く身体や内臓が冷えやすい性質があります。
妊活中に身体が冷えると、血流が悪くなり、妊娠に必要なホルモンや栄養素が身体の隅々まで運ばれにくくなります。
さらに、身体の冷えは内臓の冷えも引き起こします。内臓である子宮や卵巣が冷えると機能低下を引き起こし、排卵障害や月経不順などにつながります。
身体を冷やさないためには、入浴や運動を習慣化し、身体を温める食べ物や飲み物をとることが大切です。
身体の冷えは、夏場も注意が必要です。クーラーが効きすぎている部屋に長時間いる場合は、羽織りものや膝掛けを用意して、身体が冷え切ってしまうのを防ぎましょう。
女性が妊活中に避けたい食べ物
妊活中は、いつ妊娠しても栄養について心配することのないように、できるだけ妊娠中と同じような食事制限を取り入れると安心です。
ここからは、妊活中に避けた方がいい食べ物について解説していきます。
お刺身などの生もの
お刺身や生肉、生卵など生の食材は、食中毒を引き起こす可能性があります。
お刺身など生魚の場合、リステリア菌が付着している可能性があります。リステリア菌は、感染すると、食中毒だけでなく流産を引き起こす可能性があります。
生肉には、トキソプラズマと呼ばれる寄生虫が発生していることがあります。妊娠中にトキソプラズマに感染すると、胎児が先天性トキソプラズマ症を発症する可能性があります。
生卵は、サルモネラ菌感染のリスクがあります。サルモネラ菌はリステリア菌同様に、食中毒や流産の可能性がありますので注意してください。
妊活中は、生ものは極力控え、しっかりと火を通したものを口にすると安心です。
【男性も控えてほしい】マーガリンなどトランス脂肪酸の多いもの
トランス脂肪酸と聞くと、マーガリンを想像する方も多いでしょう。しかし、トランス脂肪酸はマーガリン以外にも、ファットスプレットやショートニングと呼ばれる添加物に含まれるものがあります。
例えば、ケーキやドーナツ、菓子パン、揚げ物などにも含まれているものがあります。
トランス脂肪酸は、肥満や動脈硬化だけでなく、排卵障害を引き起こす可能性もあると考えられています。
排卵障害とは、排卵が起こるまでの過程で何らかの異常がでてしまい、卵が育たなかったり、排卵が起きなくなったりすることをいいます。
また、トランス脂肪酸は胎盤を通し、胎児に移行することもわかっており、流産や喘息を発症する可能性などが指摘されています。
これらの食べ物を頻繁に口にする方は、成分表示を確認したり、無添加のものに置き換えてみても良いでしょう。
大豆製品は摂り過ぎに注意
大豆製品には、女性ホルモンに似た大豆イソフラボンという成分が含まれています。妊活中に大豆製品を適量摂取することはむしろ妊娠しやすい身体づくりにおすすめです。
しかし、大豆製品を摂りすぎてしまうと、血液中に大豆イソフラボンの成分が多く取り込まれてしまいます。
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た性質を持つため、大豆を摂りすぎると、身体が女性ホルモンであるエストロゲン過多の状態と誤認識し、排卵を抑制してしまうのです。
大豆製品の適量は、納豆であれば1日1パック、豆乳は1杯程度であれば摂りすぎにはなりませんので、安心してください。
妊活に必要な栄養素の摂取ならニニンカツの妊活サプリもおすすめ
妊活に必要な栄養素をバランスよく効率的に摂取したいなら、妊活サプリの利用もおすすめです。
ニニンカツの女性向けサプリであるラニーク・ラニーク+と、男性向けサプリであるセイーク・セイーク+を紹介します。
女性向けの妊活サプリならラニーク・ラニーク+
ラニークは、女性向けの妊活サプリです。
妊活や妊娠中に必要な葉酸や各種ビタミンとミネラルを厚労省の基準を参考に配合。含まれている配合成分は全て記載していますので、安心して摂取し続けられます。
また、日々のストレスや加齢で生じる酸化ストレスに有効なコエンザイムQ10も配合。妊活の妨げになるストレスの要素を軽減できます。
なお、上位版のラニーク+では還元型コエンザイムQ10にアップグレードしており、GABAも配合しています。お手頃価格でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。


男性向けの妊活サプリならセイーク・セイーク+
セイークは、男性向けの妊活サプリです。男性の性をサポートしてきたTENGAがこれまでに培った知見をもとに開発しました。
プリマビエとコエンザイムQ10など、5つの成分を配合。皮膚や粘膜の健康維持をサポートし、タンパク質・核酸の代謝に関与する亜鉛もたっぷり配合しています。
その他配合成分も量とともに全て記載していますので、安心してご利用いただけます。
なお、上位版のセイーク+では還元型コエンザイムQ10にアップグレードしており、GABAや11種類の基礎ビタミンも配合しています。お手頃価格でご利用いただけますので、ぜひご活用ください。


妊活中はやってはいけないことも多くある!改善して妊娠確率を高めよう
妊活中は、男女ともに健康を意識し、妊娠しやすい体作りを心がける必要があります。
妊活中は、男女ともにやってはいけない項目があります。また、女性の体にとってはいいことでも、男性にとっては精子の質を下げる行為になることもあります。
妊活中にやるべきことと、やってはいけないことを正しく理解し、妊娠確率を少しでも上げられるよう、協力して取り組むことが大切です。