2021.08.30

性教育への想い TENGAヘルスケアが性教育に取り組む理由

こんにちは、TENGAヘルスケア取締役の佐藤雅信です。TENGAヘルスケアでは2019年12月より、10代向け性教育サイト「セイシル」の運営を行っています。オープン以来、多くの中高生、学校関係者の方々にご利用いただき、累計訪問者数は300万人を越えました(2021年8月現在)。ただ、「なぜTENGAが性教育をやっているの?」という質問をいただくことが多々あります。そこで今回はセイシルをより理解してもらうために、TENGAヘルスケアの性教育への想いと、性教育を行っている理由について説明していきます。

TENGA 性教育 佐藤雅信
TENGAヘルスケア取締役
佐藤 雅信(1982年生まれ)
2005年、創業初年度のTENGAに大学を休学して入社。
TENGA EGGなどのヒット商品を開発し、海外事業担当取締役などを歴任。
「性の悩みのない社会」を目指して2016年にTENGAヘルスケアを設立、同年より現職。

目次

TENGAと性教育
セイシルとは
セイシルを始めたきっかけ
 きっかけ1 性教育現場からのリクエスト
 きっかけ2 膣内射精障害と予防
 きっかけ3 性の知識を得られない現状
 きっかけ4 自分自身の経験
今後の性教育活動の展望
まとめ:性教育で性の悩みや不安のない社会を目指して

TENGAと性教育

そもそも株式会社TENGAは、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というスローガンを掲げ、2005年に誕生しました。

このスローガンを通じ、人々の性生活を豊かにすることを目指しています。

スローガンの中には、創業当時より、「性に関する適切な知識を広める」ということも含まれていました。

この根底には、誤った知識や無知が原因で、自分や自分の大切な人が傷ついたり、悩みやトラブルが生じることなくしたい、という想いがあります。

TENGA、そしてそのヘルスケア部門であるTENGAヘルスケアは、単なるセクシャルアイテムの会社ではありません。人々の性生活を豊かにしたい。その一環として、性に関する適切な知識を広める活動(=性教育)が必要なのでした。

セイシルとは

この想いを胸に、TENGAヘルスケアが立ち上げたのが「セイシル」です。

セイシル 性教育 TENGA

セイシルは、10代が抱えるさまざまな性のモヤモヤに対し、専門家がこたえるサイトです。

セイシルの名称は、「性を知る」というところから来ています。

性の問題、悩み、疑問は多種多様です。

セイシルでは、それらに対する適切な情報提供のために、医師、看護師、教員、養護教諭、その他性の問題に関する支援団体のスタッフなど、幅広い専門家からの多角的な意見を掲載しています。

ジャンルも、恋愛や男女のからだのこと、性の多様性や性暴力、マスターベーションの方法まで幅広くそろえています。

性の悩みを現在抱えている10代の方にはもちろん、そうでない方も、見ていただくと将来きっと役に立つ知識がつまっています。

またセイシルは、10代だけでなく、大人が見てもためになるサイトになっています。ご自身が学ぶ他、親子で見て、性の話をするきっかけになれば嬉しいです。

セイシルを始めたきっかけ

「性教育を通じて、適切な性の知識を提供したい」という想いは、TENGA創業時から抱いていましたが、TENGAヘルスケアでのセイシルの開始には3つのきっかけがありました。

きっかけ1 性教育現場からのリクエスト

日本の性教育は、日本性教育協会や"人間と性"教育研究協議会、日本思春期学会、日本性科学会など、いくつかの団体によって、研究や教育者の育成が行われています。

TENGAは2009年以降、これらの団体への協賛や、イベント・勉強会へ参加してきました。

その中で、実際に性教育を行っている教育関係者や医療従事者の方から、「マスターベーションの方法を教えるために、参考となる資料を作ってほしい」という要望を多く頂きました。

確かに、保健体育の教科書の「マスターベーションについての記載」は、教科書ごとに表現や内容がバラバラなうえ、「適切なマスターベーションの方法」について詳細に記載している教科書はありませんでした。

この「適切なマスターベーションの方法」が教えられないという問題は、「膣内射精障害」の問題に直結します。

きっかけ2 膣内射精障害と予防

「膣内射精障害」とは、マスターベーションでは射精可能だが、膣内では射精できない状態を指します。

TENGAヘルスケアの調査によると、日本の20~70代男性の約20人に1人(推計270万人)は膣内射精障害だと言われています。

膣内射精障害(重度の遅漏)は妊活で困るだけでなく、女性の性交痛などの原因にもなり、セックスレスや離婚に繋がる場合もあります。

そして、膣内射精障害の原因の約7割は「不適切なマスターベーション」だと言われています[1]。

<参考>
膣内射精障害のリスク増 危ない!不適切なマスターベーション8選

詳細は上記の参考記事に譲りますが、膣とはかけ離れた刺激(強さ/やり方)でのマスターベーションを繰り返すことで、その刺激に慣れてしまい、膣内の刺激では射精できなくなってしまいます。

この場合、膣の刺激に近い「適切なマスターベーションでの射精に慣れる」という治療が必要です。しかし、一度身に付いたマスターベーションの方法を変えることは難しく、治療には数か月~数年の時間がかかります。

ですので最初から、膣内射精障害にならないように、「不適切なマスターベーション」を行わないことが大切です。つまり、思春期での「適切なマスターベーション教育」が非常に重要なのです。

きっかけ3 性の知識を得づらい現状

TENGAヘルスケアが2017年に実施した「全国男性自慰行為調査(通称:オナニー国勢調査)」によると、15~19歳の男性で、「マスターベーションについて、気軽に相談できる相手はいるか?」という質問に対し、「いない」と回答した割合は57.0%に上りました。

また、「相談可能な同性の友人がいる」と回答した割合も35.5%に留まりました。

性について気軽に相談し、時に自分のマスターベーションが特殊だと気付く機会も少ないことが伺えます。

しかし現代は、10代でも多くの方がスマートフォンを持ち、常に情報に触れられる社会になりました。

ひと昔なら、まず友人に聞いてみるような疑問も、インターネットですぐに検索できてしまいます。

そうであれば、インターネットを通じて、適切な性の知識を得られるようにしよう。

そしてそれを、周囲の人と性の話をするきっかけにしてもらおう。

この想いから、「知ろう、話そう、性のモヤモヤ」というスローガンを掲げて誕生したのが「セイシル」なのでした。

きっかけ4 自分自身の経験

実は筆者自身も、性の知識不足によって、つらい経験をしてきました。

不適切なマスターベーションで膣内射精障害になり、それが原因でセックスレスになったり、パートナーと離別したり。現在は結婚していますが、妊活でも大変困りました。

また、若い頃に行った不必要な包茎手術が原因で、ペニスの性感帯が麻痺してしまい、それ以降セックスやマスターベーションでの快感を大きく失ってしまいました。

これらの問題によって、恋愛に対する自信や、性に対するポジティブな感情も削がれてしまいました。

「10代の自分に、適切な性の知識があったなら」と後悔しない日はありません。

性の知識不足による誤った行動は、自分やパートナーの心と体に、一生残る大きな傷をつけることにもなるのです。

このようなつらい思いを、これからの子供達に味わわせないようにする、それも性教育の大きな役目だと考えています。

今後の性教育活動の展望

日本の性教育は発展途上です。

最近はブーム的な盛り上がりを見せていますが、北欧などの性教育先進国のレベルに到達するには、まだまだ長い時間がかかると言われています。

TENGAヘルスケアは、セイシルを通じて、日本の性教育の向上にも貢献したいと考えています。

性教育現場の先生方には、授業では教えきれない内容のカバーや、個々の生徒が抱える悩みのサポートとして、セイシルを活用していただきたいと考えています。

また、セイシルのコンテンツをベースにした授業や、学校でのチラシやステッカーの配布、ポスターの掲示なども行っており、既に多数の教育現場で採用が進んでいます。

性教育について困っている、より良い性教育を提供したい、と考えている教育関係の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただければと思います。

<連絡先>
TENGAヘルスケア 教育事業担当
cs@tengahealthcare.co.jp

まとめ:性教育で性の悩みや不安のない社会を目指して

今回は、TENGAヘルスケアの性教育への想いを語らせてもらいました。

誰もが性の喜びを享受し、認め合う社会を実現するためには、適切な性の知識が不可欠です。より良い明日を目指し、これからもTENGAヘルスケアは邁進していきます。

 

【参考/出典元】
[1]阿部 輝夫『オルガズム障害とセックス・セラピー、セックス・カウンセリング入門 第2版』金原出版, p122-128, 2005.

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