夢を語れ!!事業所の未来(ものがたり)
皆様、こんにちは。あちらこちらでインフルエンザが流行っていますね。インフルエンザや風邪の予防にはビタミンDが良いそうですよ。ビタミンDは、日光浴をしたり、サプリを飲んだりして摂取できるようです。鼻詰まりや咳が止まらないのは嫌なので予防を心がけて実行している中野です。
感染が怖いからと言って、人混みを避けるとも言ってられません。
「第29年度 全国手をつなぐ育成会連合会 事業所協議会全国研修大会 東京大会」開催!
TENGAヘルスケアと協同関係を結んでいる「自立支援センターむく」さんからお誘いいただき、代表鈴木と中野の2名で参加してまいりました。
大会スケジュール
<1日目>
・行政説明
・シンポジウム「テーマ:夢を語れ!!事業所の未来(ものがたり)」
・講演会「バリバラから見えた未来」
・交流会&ナイトセッション
<2日目>
・第一分科会:“住む”を支える事業
・第二分科会:“働く”を支える事業
・第三分科会:“老い”を支える事業
・第四分科会:“暮らし”を支える事業
我々は、自立支援センターむくの木村理事長が発題者として登壇される第二分科会に参加。
「“働く”を支える事業」の現状、方向性や役割といった、普段耳にすることの少ない事業所側の話に触れました。
コーディネーターの朝日雅也先生(埼玉県立大学)のお話しの中で、就労支援の事業所では、利用者の高齢化・重度化が進み、一般就労や工賃向上の達成が難しくなってきていることが挙げられました。そのため、就労支援事業で何のために働くのか、働くことの意味が問われているそうです。
『Decent Work(ディーセント・ワーク)』
ここで、遅ればせながら新しい言葉を1つ覚えました。なんだか良い響きな言葉です。
「『ディセント・ワーク(ディーセント・ワーク)』
⇒働きがいのある人間的な仕事」
1999年に国際労働機関(ILO)総会にて初めて用いられた言葉だそうです。
「権利が保護され、十分な収入が得られ、適切な社会保護が与えられた生産的な仕事。尊厳ある働き方」のことで、障害の有無に関わらず、全ての働いている人に対してそうであって欲しい、そうであるべきだと思いました。誰もがそういった仕事を望み、掲げられているのに、どうしてこうも世の中には仕事に対するネガティブワードが途絶えないのか。根は深そうですね。
生活上のニーズに対応して制度を作っていく
しかし、こうも制度に縛られてしまうのか…と眉間に皺を寄せたとき、会場でハッとする言葉が出てきました。朝日先生が、「制度に合わせて、生活を組み立てるのではなく、生活上のニーズに対応して制度を作っていくことの重要性」についてお話したのです。枠の中で生きるのではなく、自分たちが生き残るために枠を広げていく。そんな力強さが福祉にはあり、私は福祉領域に関わる方々のお話を聞くと希望が見えてきます。
一般社会で仕方がないと諦められていたこと、蓋をしてきたことは、福祉の領域ではスルーしない。スルーしていては前に進むことが出来ないからかもしれません。障害のある方が真っ直ぐにぶつかってくるから、こちらも真っ直ぐに応えなければと思うからかもしれない。一般社会で隅に置いておかないと生き抜けないと思い、とりあえず隅に放置してしまう“生”、“幸せ”、“生活”や“制度”などについて、向き合わせてくれる。社会の皆が豊かに生きるためのヒントがあり、ココに気付き行動できる人が増えていけば、制度が合わないことに気付く人も増えるはず。
世の中が豊かになる鍵は福祉が握っている?
就労も、教育も、社会の在り方を変えていくには、福祉の視点が外せないと私は思っています。目に見えない障害のある人のSOSには気付かないし、障害だと認識もなく誤解して批判したり、非難したり…時々悲しいお話を耳にします。もちろん、障害に対する理解や意識向上のための啓発も大切です。しかし、それだけでは全く足りなくて、誰かが、国や企業、行動を起こせる人たちが一歩先を見た社会の在り方を行動で示さねばと思うのです。障害があっても無くても皆が程よく快適に過ごせるような環境が整っていれば良い。それは、建物の構造、生活用品や道具といったモノのつくりであったり、教育教材であったり、制度であったり、皆にとって身近なものだと尚更良い。世の中にそういった多様な人々に対応するモノが溢れると社会から感じながら学び育つことが出来ると思っています。
無いなら、つくる。今、時代の物事はそんな風に動いているように見えています。新しい価値観の提示だとか、オリジナリティだとか。ダイヴァーシティがいい感じに後押ししています。こうして増えていく自由の先にあるのは何なのか、見ものですね。
今回は、“性”に関する話はありませんでしたが、もっと広い視野での“生”について、学び考えることが出来た2日間でした。
ではでは。
↓木村理事長、いつもお世話になっております。(左:中野、中央:木村理事長、右:代表鈴木)
↓「未来(ものがたり)」という表現がグッときました。
↓会場に入ると雛人形が!!そう言えば、もうすぐ雛祭ですね!