若者たちの性事情に危機感を覚えるか。日本思春期学会参加①

皆さま、こんにちは。朝晩に秋の涼しさを感じるようになりました。衣替えが追い付かず、まだ夏を引きずっている中野です。

先日は、南国のような宮崎県に行ってまいりました。飛行機を降りた途端に蒸し暑さがどっと流れ込み、汗ばんだ宮崎空港。あれ?もう少ししたら秋になるんじゃなかったっけ?と汗だくになりながら、スーツで来なくて正解だったと心から思いました。夏用スーツでもこの気温はキツかったはず。

<「若者たちの性に何が起こっているか」>

今年の日本思春期学会で一番楽しみだった講演…!
それは…「若者たちの性に何が起こっているか~セックス嫌いな若者たち~」(座長:並木幹夫先生/演者:北村邦夫先生)

学生時代に北村先生の著書『セックス嫌いな若者たち(メディアファクトリー新書)』を拝読したことがあり、その続編が公開されるような気分でした。(そんな北村先生とは、国際疫学会の弊社主催のランチョンセミナーで司会をしていただくなど、社会人となり思わぬ繋がりができ、本当に嬉しい限り!)
今回のこの講演タイトルを見つけてから、この現状にどのような解釈がなされているのか、そわそわそわそわ。

「第8回男女の生活と意識に関する調査(北村邦夫先生:家族計画研究センター所長)」の結果などから、若者の性が読み解かれていました。

・「人生において結婚はすべきものというような固定観念が薄らぎ、結婚観が変化してきている。経済的な不安定さが、それに拍車をかけている。(北村先生)」
私は、もはや若者が結婚に対して、“すべきもの”というイメージを持ちづらくなってきているように思います。前はそう言われていたけど、今の世の中だとね…というような感じです。今や「結婚」から繋がるイメージが、夫婦喧嘩や離婚、不倫、嫁姑問題、パートナーのギャンブルや浪費、セックスレス、DVなど…ネガティブなものが多いように思います。これもメディアの影響でしょうか。もはや“幸せな家庭(家族)”とは何なのか分かりづらい世の中で、若者は何を思って「結婚」に憧れるのでしょう。悲しいことに、小さい頃に描いていた“結婚=幸せ”のイメージが疑わしい世になってしまいました。

「経済的な不安定さ」は、男性からよく耳にします。「奨学金の返済という借金があるから、俺は返済が終わる40歳になるまで結婚できない」と言った20代の友人もいました。「結婚や子育てに追われるより、自由気ままに生きたい。その方が経済的余裕がある」という独身男性もいましたね。自分自身が生活するのに精一杯で、誰かを養う責務を負う余裕はないといったようなものでしょうか。“男たるもの家族を養う”といった、今の日本の環境では言ってられないような昔の名残がまるで重たい鎖のように若い人を悩ませているように思います。

・「人と人とのコミュニケーションを図ることを面倒だと感じている若者たちが増えている(北村先生)」

コミュニケーションは個人では成り立たず、他者が居てこそ成り立つものです。自分からコミュニケーションをとることも、他者からコミュニケーションを求められることも面倒だと感じているとなると、一体いつからこのような若者が増えてきたのか心配になります。

先日、番組映像で学生運動のことが取り上げられており、ここまで自分たちの想いを共有し、信念持って、他者(国)にぶつかっていく若者って現代ではほんの一握りだよなぁと眺めていました。

自分の意思を他者に伝えて理解してもらう/他者の意思を聞いて理解するといったようなやり取りを試行錯誤しながら繰り返すことによって、認めてもらった/受け容れてもらったという経験がない場合、コミュニケーションに対する前向きな意識が育っていかないように思います。

関係が築かれていないまま、スマホなどにより表面的なやり取りを繰り返し誤解を生む。自分の居ないところで友人同士のやり取りが進みに進み不信になる。窺おうにも表情が分からず、声のトーンや大きさ、表情、目線、姿勢など、コミュニケーションに必要なはずの材料もない。そんな環境に囚われざるを得なくて、いつしかエネルギーをフル活動させているのに、よくわからん“面倒な”関係が形成されていく。「スマホ面倒だから、電話するわ!」「大事な話は直接顔見て話そう!」とか、そういう風潮が増えればこの悪循環から抜け出せるのになぁ。その一歩が難しいのなら、その手伝いをすればいいのでしょうかね。

・「それが、恋愛しない若者、セックスしない若者を生み出している(北村先生)」
こりゃ大変だ。現代社会の産物ですね。自分が望んで選択するのなら構わないけれど、選択せざるを得ないとなっているのであれば、それは色々と見直した方がいい。もちろん自分自身の問題もあるとは思う。しかし、自分自身ではもはやどうしようもない問題…社会の問題が膨れ上がってそれが影響しているというならば、それは社会を動かすしかない。それを無理だと思うのであれば、限られた環境の中で自分が考えて動くしかない。社会や環境が自分を悩ませているのであれば、きっと同じ環境にいる者たちも同じように悩んでいる。これが限られた環境の中で唯一打破できる要素にもなり、同じ環境にいる者たちと意見交換することで何かヒントを得られるのかもしれない。そのためにはコミュニケーションが必要で…となると、頭抱えたくなりますが。。

長くなってしまったので、に続きます。
ではでは。

↓1日目のランチョンセミナーのお弁当。中身の分からないお弁当のフタを開ける瞬間がたまりません。

気付き、変わっていく性教育。日本思春期学会参加②
10月10日(火)開催! WIRED CONFERENCE 2017「WRD. IDNTTY.」登壇決定!

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