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セイシル初の中高生向け性教育オンライン授業「セイシル×ピルコン性教育ONLINE〜知ろう話そう性のモヤモヤ」開催レポート

「セイシル×ピルコン性教育ONLINE〜知ろう話そう性のモヤモヤ」開催レポート

 

皆さまこんにちは。TENGAヘルスケア広報担当の本井はるです。

2020年10月3日、セイシルでは初となる性教育授業を、NPO法人ピルコンと共催で行いました!今回はオンラインでの実施となり、全国7つの都や県から16名の中高生が参加してくださいました。

 

 

中高生の皆さまと直接お話できた貴重な機会となり、私たちも非常に学びの深いイベントとなりました。当日の様子をご紹介いたします。

 

 

 

 

いまの性教育に「大満足」の中高生は、0人!?

 

セイシルには、中高生の皆さんから、様々なお悩みが届きます。その数は9月時点で4500件にもなりました。その中でも、一番多いのは「セックス・恋愛について」のお悩みです。

 

 

 

皆さんの興味や関心とは裏腹に、日本の小中学校の授業では、性行為や避妊について、ほとんど取り扱われていません。国の定める学習指導要領に1998年から記載されている、「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という文言が根拠となっているそうです。(2021年4月からは、幼稚園から小中高校、大学まで「生命の安全教育」という性暴力被害予防のための新しい教育が始まるようですが、性行為や避妊については明確に書かれていません。)*参考:2020年10月6日 NHK NEWS「変わるか日本の“性教育”」

 

実際にその場で「自分がこれまでに受けてきた性教育に満足してる?」とアンケートをとったところ、このような結果が出ました。「大満足」が0人、「まあ満足かな」が2人、「フツー」は3人、「びみょ〜」は7人、「サイアク」は4人

 

参加者からは「体育の時間で、雨の日しか保健の授業がなかったので、晴れが続いた私たちのクラスは受けることができなかった」や「LGBTの人たちの気持ちをまったく取り入れていないのが、腹立ちます」「授業で男子と女子で分けられていることにすごく違和感を感じました」という声が上がりました。

 

 

 

 

 

セックスをする前に、知っておきたい・考えておきたいことは?

 

前半は、4つのテーマを中心にNPO法人ピルコンの染矢さんから講義していただきました。各項目、少しずつ内容をご紹介します。

①性ってなに?

②妊娠・避妊について

③性感染症について

④コミュニケーション・人間関係について



(講義はNPO法人ピルコンの染矢さん(右)。TENGAヘルスケアの古川(左)も登壇しました。)

 

①性ってなに?

女性が好き・男性が好き・誰にも性愛感情を持たないなどの“性的指向(Sexcial Orientation)”と、生まれた時に割り当てられた性にどう感じるかという“性自認(Gender Identity)”の表現(Gender Expression)をまとめた「SOGIE(ソジー)」という言葉が紹介されました。

LGBTという言葉に馴染みがあるかもしれませんが、実は性はとても多様でグラデーション的であるもの。「性的マイノリティ」と区別しない「SOGIE」の方がより包括的な表現だそうです。

セックスをする意味についても考えました。「好きだから」「気持ちいいから」という理由や「寂しいから」「好奇心」または「子作りのため」など、人によってセックスについての考え方は様々です。

 

 

 

染矢さんは「セックスは時に、暴力や支配の手段となることもあります。もちろん怖い・したくないというのも尊重されるべきです。自分や相手にとって、セックスってどういう意味で、どういう目的でするのかということを向き合って、すり合わせる必要があります」と伝えていました。

 

また、「どこからがセックスか」「いつからセックスしていいのか」というのは大人でも価値観がバラバラです。出会ったり付き合ったりしてからセックスをするまでの期間について「これくらいが長い・短い」というのは一概には言えません。お互いに話し合って決めていくことが大切です。

 

他に性欲についてマスターベーション(セルフプレジャー )のポイント男性編女性編についてもお話しました。セイシルでもご覧いただけます。

 

 

②妊娠・避妊について

妊娠の仕組み、避妊のウソ・ホント、妊娠した場合の選択肢、効果的な避妊法をご紹介しました。妊娠・中絶については、ピルコンのサイトでも詳しくご紹介しています。

 

 

③性感染症について

性感染症はどこから感染するのか、感染するとどうなるのかについてお話しました。

種類によっては、症状が出づらく、気づきにくいこともあるので、コンドームを使用しない性行為があれば、定期的な検診も有効です。

 

 

④コミュニケーション・人間関係について

性的同意(セクシュアル・コンセント)を表現した動画を紹介しました。セックスをした際に起こりうることをお互いが知っていること、対等な関係性の中で、言葉で同意が取れていることが大切です。もちろん断るという選択肢も尊重されなくてはいけません。

 

 

 

参加してくれた中高生の声。「エッチなことをしようとすると彼女がすごく嫌がる」というモヤモヤにどう答える?

 

ピルコンのフェローをしている大学生たちが、ファシリテーターをしてくれました。まずはなぜ参加したのか、それぞれ自己紹介をしました。

 

参加者には、妊娠に不安を感じてアフターピルを飲んだ経験があったことから勉強したい人、レポートで生理について書こうと思っている人、女性の社会進出に興味がある人、友達に誘われて参加した人、性の悩みを学校の友達となかなか共有できなかったという人、性教育やLGBTQに関心がある人、様々な背景がありました。

 

ディスカッションのお題は「エッチなことをしようとするとすごく嫌がる彼女。軽蔑した目で見られる。それって自分のこと好きじゃないの?」というモヤモヤに、自分だったらどう声をかけるか、でした。皆さんの声をご紹介します。

 

*二人が何のためにそういうことをするか話すことが必要かな。セックスは気持ちいいためにやるのか、愛を感じるためにやるのか、すれ違いがち。彼女が考えているセックス観は「男子が一方的に快楽を感じたいためにする」というので、だから嫌な目で見られているのかもだけど、もし彼が「愛を感じたいから」というのであれば、話し合ったりする必要性があるかも。そしたら目線が変わってくるかもしれない。

 

エッチしたいという気持ちと、好きというのは別物だと思う。したくないって女の子がいうならしなくてもいいと思う。話し合って、お互いのしたいこと、どういうことならできるかを知るのが大事かな。

 

相手が何を思っているのかを知らないから怖いのかもしれない。意思疎通ができれば穏便に解決するのかも。

 

恋愛ってどのような形で好意を抱くのかも含めて自由だと思う。世界中いろんな人がいる中で、彼が彼女を選んだのだから、彼女のこともちゃんとわかってあげるべき。

自分で抱え込む必要はないけど、自分の気持ちを素直に伝えてみて欲しい。それでも彼女が意思が変わらないのであれば、それでいいと思う。

 

もう少し長い時間をかけて、真摯に付き合ってあげればいいんじゃない?と思う。

 

*嫌いだからそういうことをしたくないんじゃなくて、まだ気持ちの整理がついていなくて、自分にはまだ早いかなと思っているのかも。もうちょっと仲を深めてから、再び彼女に聞いてみたり、彼女の気持ちに寄り添ってあげたりしてほしいな。

 

自分の考えを相手の考えより先に通しているかなと思うから、相手のことをそれほど好きじゃないのかもね。

 

*もし友達から相談されたら、愛情表現がひとそれぞれということを、カップルとして尊重してあげるのがいいと伝えたい。

 

*もし自分が好きな人としたいって思ってもできないとしたら、「したい」と言い続けてもお互いに苦しくなってしまうから、そんなに焦らなくてもいいんじゃないかな。周りと比べないで、自分たちなりの進み方があるから、大丈夫だよ。気長に待ってあげようって言うかな。

 

*経験がないからリアルに考えてみてもわからないけれど、みんな違う考えを持っているはずだから、ゆっくり考えていきたいなと思った。

 

*セックスするから仲がいいというわけじゃなくて、色々な話をして楽しいと思えていればいいんじゃないかな。

 

「コミュニケーションが大事」という意見が多く出ましたが、皆さんはどう思いましたか。性についてのイメージや考え方は人によって本当にさまざまですよね。

これを機会に、自分は「どうしてセックスをしたいんだろう/したくないんだろう」と考えてみてはいかがでしょうか。

 

セイシルでは今後も皆さんから性のモヤモヤを募集いたします!また、もっと深く関わりたい、何かアクションを起こしたいという中高生や大学生がいたら、サポートしたいと考えているのでご連絡くださいね。

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